(午前1時の更新です)

先週の金曜日、「今夜からの値動きには細心の注意が必要です。」と書き、

今週の月曜日には、「びっくりしないことが肝要です。」と警報を発しました。

実際に、日経先物は金曜夜から乱高下を開始し、

月曜にはダマシのような急上昇を演じた後、

火曜から特段の理由もなく急降下をし、16000円を割りました。

その後、ターゲット(節目)に達するたびに数百円跳ね返しつつ、

ターゲットが16000円、15750円、15500円と順次、切り下がりました。

ここまでは、全て前号メルマガ(第94号:2月7日)に書いた通りの展開。

SQ週の値動きは予測不能とはいえ、一定のパターンがありますので、

おおむね、これまでのパターン通りの動きとはいえます。

前号メルマガを参考に、下落に乗って売りで儲けた方もおられれば、

ターゲットでの反発を拾って買いで小刻みに稼いだ方もおられるでしょう。

そして、パターン通りならSQ通過後の戻り局面を狙うところですが、

しかし、ここから先はパターンを逸脱する恐れがあります。

今回は全く違う下落要因が、地球の表と裏で同時発生しています。

世界市場が最も恐れる、「金融システム危機」です。

水曜日のブログで触れたように、昨年秋からメルマガで警戒してきた、

・欧州発の金融システム危機

が爆発する恐れがあるのと同時並行で、

・日本発の金融システム危機

の恐怖まで台頭しつつあります。

年初からの暴落は中国、中東、北朝鮮という同時多発の危機でしたが、

今回は日本市場がSQ要因で荒れるそのさなかに、

「世界経済の3本柱」のうち、日独両市場の根幹が揺らいでいます。

日本市場が休みの間も、世界全体の投資家がパニックのようになり、

新興国だけでなく、欧米市場全体が大きく下げ、金が急騰しています。

これが反映されて日本株(先物)売りと日本円買いも加速してしまい、

日経先物は15000円近辺、ドル円は111円にまで達してしまいました。

日経平均が15000円に達するというのは尋常なことではありません。

このラインを割り込めば、政治的にも重大な意味を持ちます。

日本市場はとうの昔に「底」が割れていますが、

急激な円高、追証の連鎖、仕組債のダメージとまだ下げ要因があります。

通常ですと、SQ通過後は嘘のように相場が落ち着き、

株価はスルスルと戻すものですが、

今回は「あや戻し」程度の上昇は期待できても、

本格的な反騰を断言できる根拠を見い出せません。

もちろん、この水準はさすがに「売られ過ぎ」ですので、

踏み上げを狙って「上への仕掛け」を試みる筋も考えられ、

些細な材料で大反発する可能性は当然ながらありますが、

相場をめぐるコンセンサス全体が壊れていますので、

いつ、どういう形で大きな反発が発生するかは断言できません。

したがって、朝イチトレードが「安心、安全、堅実」かどうか、

今回に関してはちょっと判断しづらいものがあります。

朝イチで試みられる方は、どうぞ慎重に、そして、あまり欲張らず。

…ということで、今週一週間で空気が丸っきり変わりました。

経済の異変にともなって政局の話も加速しています。

かねがね申し上げておりますように、

「相場は生き物」

「政界は一寸先が闇」

であり、「予測不能」というのが相場の常態ではありますが、

十年に一度あるかどうかの「異常事態」に差し掛かりつつあり、

この先に関しては全く予断を許さない状態です。

しかし、そんな中を生き残り、大きな富を掴むのが、

私達、投資家の使命です。

今、何が起こりつつあるのか。

当局は何を恐れ、どんな対抗策を持っているのか。

情報を整理して次号メルマガ(第95号:2月14日発行)で分析します。

もっとも、日経平均が15000円を下回るシナリオは、

年初からのメルマガで何度も指摘してきたことですし、

こうした事態に即しての投資アイデアもお示ししています。

確かに「10年に一度あるかないか」かもしれませんが、

今更、読者の方々もびっくりなどされていないと思います。

冷静に、生き残り、勝ち抜く方法を考えましょう。

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※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場観、相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。

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