ネタの枯れない「8月相場」。
昨日の日経平均は続伸。
爆騰、というほどの上昇ではなく、
高くなると上値の重さがやはり意識されますが、
市場全体に安心感が広がったことは確かです。
日銀の市場との「対話」はひとまず成功し、
少なくとも金融政策の変更・修正によって、
夏の相場が攪乱される恐れは遠ざかりました。
長期金利は0.1％を超えて上昇しており、
経済・財政への影響は無視できませんが、
日銀のコントロールが効いている限り、
株式市場が崩れる可能性は低いです。
また、日本の金利は上昇していますが、
安心感のほうが大きく作用したようで、
為替相場が久々に円安に振れているのも、
日経平均への支援材料といえます。
さらには中国経済への懸念が、
ひと段落する可能性が少し出てきたことも、
日経平均にとってはプラスの要素といえます。
内外ともに行き詰まりつつあった中国が、
内外ともに活路を見い出せるようであれば、
世界経済全体にとって大きな話といえます。
もっとも、米中、米欧の駆け引きはまだ続き、
中国に対してはさらに厳しい措置を、
米国側が打ち出す可能性も示唆されており、
市場が常に急落の脅威に晒されているのも、
この「8月相場」の特徴といえます。
トランプ政権のご機嫌次第で揺さぶられるのは、
日米間の二国間協議でも同様であり、
こうしたことが日経平均が上昇する際に、
上値の重さとなって意識されるわけです。
通常なら全般的に政治・外交の日程が減り、
ネタ枯れとなることの多い8月なのに、
今年は超がつくほど重要なイベントが多く、
引き続き予断を許さない状況は続きます。
次号メルマガ（第224号：8月5日）において、
このまま内外の波風が穏やかになった場合、
日経平均がどこまで伸びるかを考察しつつ、
相場急変の注意点について分析する予定です。
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いい情報をありがとうございます。
かなり為になりました。