香港大変、中東混迷。そして「緊迫の一週間」。
昨日の日経平均は続落。
香港の情勢が暴力的に急変したり、
「円高」が進行したりという悪材料で、
日経平均に下げ圧力が押し寄せました。
ただ、引けにかけては何者かが買い支え、
21000円ラインだけは維持しましたが、
さりとて大きく上昇させる材料もありません。
前号メルマガ（第269号：6月9日）などで、
夏以降の懸念材料に触れていますが、
海外の「黒雲」は依然としてわだかまり、
むしろ濃くなってきているようです。
「解散風」はぱたりと止んでおり、
国内的な期待が大きく後退しているのも、
日経平均の上昇圧力を削いでいます。
安倍総理がイランから帰国しますが、
会談の最中に日本タンカーが攻撃され、
しかも、イランの関与が疑われるという、
かなりショッキングな事態も発生しました。
今回のイラン訪問は「賭け」の要素もあり、
「外交戦」としての成果とともに、
国内政局への影響も注目されています。
帰国後、来週の党首討論から会期末までの、
「緊迫の一週間」の間に総理が何を打ち出し、
夏の国政選挙がどうなるかによって、
日経平均の上昇限界は決まりかねません。
永田町のみならず市場参加者の多くも、
総理の最終的な「決断」を見極めるため、
息を潜めて先行きを見守っています。
ロシアや北朝鮮との間の「外交戦」にも、
新たな動きがある可能性もありますので、
次号メルマガ（第269号：6月16日）のなかで、
内外の新しい材料を織り込みながら、
今後の相場の展望を分析する予定です。
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