先週の日経平均は世界的な不安と「連れ安」し、

一時、本来あり得ないレベルの株価位置まで、

安値が試される局面がありました。

しかし、外部要因で一時的に落ち込んでも、

じりじりと底堅く切り返してもきており、

先週末時点の株価は先々週末のそれと、

ほぼ同じあたりまで戻しています。

売り方が手控え、押し目買いが入った理由は、

前々号メルマガ(第239号:11月18日)や、

前号メルマガ(第240号:11月25日)のなかで、

詳しく分析しているところですが、

外部環境には若干、好転の可能性もあり、

国内的には株高の「玉」がどんどん出ています。

そんななか、今週は「勝負の一週間」です。

今週の内外情勢の推移次第では、

かなり大きな反騰劇も、

逆に相当に危険な崩落劇も、

どちらも起こり得る状況といえます。

米国が仕掛けている「貿易戦争」が、

中国との首脳会談で一時的にでも、

「手打ち」となるかどうかを、

世界中が固唾を飲んで見ています。

一時的でも「凪」のムードが演出されれば、

その巻き返し効果は高いですが、

その逆の結果が出てくるようであれば、

世界市場は来年を先取りする形で、

ちょっと厳しい状況に陥りかねないことは、

前号メルマガなどでも述べた通りです。

また、今週は安倍政権も重要な「外交戦」をし、

あまり報道がされないものの国内政局でも、

戦後史に残るような勝負に出るつもりです。

政治的・社会的な軋轢は大きいものの、

純粋に株高政策の「玉」として考えれば、

勝負がうまく運んだ際には、

一定の上昇圧力は「期待」できるところです。

安倍政権としてはスピード重視です。

総理の内政・外交姿勢の双方について、

右と左のどちらの勢力からも、

猛烈な批判が沸き起こっており、

放置するのは危険な兆候といえますが、

国民世論はまだ「逆風」といえるほど、

政権への反発を強めてはいません。

(もっとも、長期的な視点でいえば、

今起こっている国会の「異常事態」は、

そう遠くない将来のどこかにおいて、

重大な弊害が生じかねないことは、

前号メルマガで指摘した通りですが)

ワイドショーを他のニュースが占めるなか、

「速戦即決」で勝負を決めてしまい、

年末と正月を迎えることができるか。

相場の世界でも永田町でも、

今週は最初から最後までずっと、

息が詰まる毎日が続きそうです。

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