「勝負の一週間」。前半は政権側の狙い通り。
昨日の日経平均は大幅続伸。
今週末の米中首脳会談が本決まりとなり、
米国政府も態度の軟化を示唆したことが、
中国市場でも好感されたようです。
また、国内的にはこの秋、最大の「玉」である、
「移民法（入管法改正案）」が参議院でも、
昨日夕刻に審議入りすることになりました。
何もかも異例中の異例の審議日程ですし、
実際、昨日も少し緊迫する場面がありましたが、
いくつかの「偶発的な事情」もあって、
政権側の狙い通りに日程が進んだようです。
（ただし、これによって国会、特に参議院は、
その重要な機能を失った恐れがありますので、
次号メルマガ（第241号：12月2日）のなかで、
今後への影響について詳しく分析します）
まだ来週の最終攻防でヤマ場は来そうですが、
「移民法」の成立が阻止される可能性は、
ほぼなくなってきたといえます。
世界経済が一時的な「凪」となり、
国内的な「玉」が狙い通りに出せるなら、
年内にもう一度、日経平均も巻き返し、
例の水準までの戻しはあり得ることは、
前号メルマガ（第240号：11月25日）のなかで、
その根拠とともに申し上げたところです。
ただ、安倍総理は「勝負の一週間」の前半を、
政権の狙い通りに乗り切りつつあるものの、
後半の「外交戦」については、
今ひとつクリアでない部分が残っています。
米中の緊張が緩和するかどうかは、
蓋を開けてみるまでよくわかりませんし、
日ロ交渉も不透明な点がいくつもあります。
ロシアのいう「2島引き渡し」の意味は何か、
先日のロシアとウクライナの間の軍事衝突が、
日ロ間の交渉スケジュールに影響しないか等は、
交渉の成否と世論動向を大きく左右しますので、
それらの新しい情報をよく踏まえた上で、
次号メルマガで詳しく分析する予定です。
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