「円高」への対抗策はあるか。
(午前0時の更新です)
昨日の日経平均は反落。
内外の情勢は依然として流動的ですが、
昨日は特段の材料がなかったために、
基本的に「様子見」モードが継続し、
売買代金もまったく膨らんでおらず、
狭い値幅での値動きに終始しました。
ただ、日銀の強い牽制はあるものの、
米国による「利下げ」の観測や、
世界各地のリスク台頭を警戒してか、
若干、為替が「円高」に振れつつあり、
日経平均は少し下げ気味となっています。
前号メルマガ(第268号:6月9日)では、
日経平均が21000円ラインを超えた後、
力強く上昇を継続するにはいまひとつ、
材料不足であると申し上げましたが、
安倍総理はイランでの「外交戦」に赴いており、
政府・与党は「2000万円」の「火消し」に躍起で、
これといって良い材料を打ち出せていません。
「増税延期(中止)」が断行される上に、
為替まで望まぬ方向に動き始めたならば、
日本経済にどんな悪い影響があるかは、
ほぼ語り尽くされた感はありますが、
問題は「円高=日本株安」となった時に、
政府・日銀のとる手段に限界があることです。
もっとも、「株価維持」策の一環として、
永田町や霞ヶ関では「おや?」という案を、
このところ耳にするようにもなりました。
その方式ならば日銀が悩む「副作用」も、
最小限に抑えられるともされますが、
政策的、政局的に大丈夫なのかという点も、
ひそかに懸念されているところです。
ともあれ、「円高」が止まるかどうかは、
今年年央以降の日経平均にとっては、
最大級の関心事のひとつですので、
次号メルマガ(第269号:6月16日)で、
いくつかの角度から分析する予定です。
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