官邸の「誤算」と「再反撃」の可能性。
(午前0時半の更新です)
海外の重要イベントを無事、通過。
心配された大波乱が起きることもなく、
日経平均も一時19600円台まで上昇しました。
しかし、米国の利上げペースが思ったより遅く、
為替の動きが重くなってしまっていることと、
内外に新しく湧いてきた幾多の懸案もあって、
日経平均はすっきりと上がり切らずにいます。
海外要因の下げ圧力が来たら回避するのは不可能ですので、
海外の重要イベントを通過し、安心感が広がった時くらいは、
日経平均がそれなりの上昇をしないと先が思いやられます。
まだまだ「期待」は維持されているとはいえ、
今日から来週にかけて様子がおかしいようであれば、
市場のセンチメントが一気に悪化しかねないだけに、
ちょっと注意を要する局面であるといえます。
国内情勢もちょっと妙なことになっています。
政権側にはまだ「反撃」に転じることが可能な「戦機」も、
それにともなう「玉」もないわけではありませんが、
せっかくダメージ・コントロールに成功すると思われた矢先、
新しい問題が次々と勃発し、ダメージが積み重なっています。
今週になって発生しているのは、法的な問題云々というよりも、
稲田氏と籠池氏の「個人的なトラブル」の要素が濃く、
「安倍応援団」(日本会議系)の感情的な内ゲバともいえます。
しかし、その内ゲバが嵩じて籠池氏が安倍総理に噛みついたのは、
やはり官邸にとっては「想定外」だったようです。
また、「稲田嫌い」が与党内で広がっているだけでなく、
足元の防衛省から「稲田降ろし」の矢が飛んできたのも、
官邸にとって「想定外」の「危機」といってよいでしょう。
こうした形で政権が揺さぶられるというのは、
官邸にとっては「誤算」であるという他はありませんが、
ひとつふたつ対処を誤ると政権が瓦解しかねないだけに、
慎重の上にも慎重を期すべき時であるといえます。
官邸としては延焼の防止に細心の注意を払いつつ、
可及的速やかに「再反撃」に移るべきはずですが、
しかし、それにもかかわらず官邸は今週、
ちょっと意外な方向に前のめりになっています。
この件はまだどのメディアも気づいてないようですが、
官邸と与党の様子がどうにもおかしいように思えることが、
私にとっては非常に気がかりではあります。
いずれにせよ、今週になってからもさらに、
「安倍政権発足以来」という異常なことが続いており、
問題が収束するどころか次々と新しい悪材料が浮上しています。
この先、日経平均の再上昇を「期待」するにせよ、
政権の足元が確固としていることが不可欠ですので、
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永田町で今、何が起きているのかを書きます。
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