日経平均は18000円台前半で膠着。

「しこり玉」などもあって18500円ラインが重く感じられ、

さりとて、18000円を割り込むほどの悪材料もありません。

この株価位置はちょうど前号メルマガ(第77号:10月11日発行)で、

「仮」としながらも「ど真ん中」に指定した近辺よりやや下くらい。

つまり、「落ち着くべきところに落ち着いた」という感じです。

日本市場は上にも下にも材料待ちですが、

米国市場は企業決算待ちで様子見モードですし、

中国市場は一連の政治イベント通過で新材料がなく、

先月までの乱高下が嘘のように膠着感が強まっています。

こういう短いレンジで、小さくとっていく手法の方もおられますが、

しばらく動かない状況が続いた後は、かなり大きな動きになりますので、

不意に相場が動き出した際は十分にご注意ください。

私は、上にも下にも確固たる材料がない現在のような状況では、

「休むも相場」で情報収集、状況分析に徹するしかありません。

政権側から「玉」(政策)の内容がどんどん出始めていますが、

これまでのところ、新しいのはいずれも「一億総活躍」に関連するものです。

前号メルマガで述べたように、「一億総活躍」は超長期的な大改革です。

現時点で私は、この「政策軸」にそれほど悪い評価をしておりませんが、

「一億総活躍」だけでは目先の世界経済危機を払拭する材料にならず、

株価の膠着状態を上にぶち破るには、新しい「玉」が必要なのですが、

どうも、第3次改造内閣になってから、官邸周辺の空気が変わっています。

以前に「株内閣」と言われたように、朝から晩まで株価ボードを眺め、

100円、200円の株価を上げるためにカリカリしていた頃とは、

危機感も切迫感も異なってきたように感じています。

(本来はそうあるべきで、以前が異常だったのですが・・・)

そのあたりは、秋の臨時国会を見送りにするとか、

来年の通常国会を今年12月開会にして「越年国会」にするとか、

どうものんびりした話ばかりが聞かれることでもわかります。

自民党はもう「●●帝国」になったという噂もあります、

そうなると今後の株価の動きはまるで変わってきますので、

次号メルマガ(第78号:10月18日発行)で分析したいと思います。

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