官邸側のダメージ・コントロール。
昨日の参議院決算委員会。
午前中、与党側の質疑が続く間、株価は大きく反発していました。
官邸側は「甘利大臣を守る」と勇ましく断言し、
国会での疑惑追及は、まずクローズな衆議院倫選特から始めることに、
野党側も納得したとの話が伝わりましたから、
「甘利大臣はシロではないか」という「期待」も広がり、
日経平均株価は300円もの反騰をみせました。
ところが。
日本中、いや世界中が注目する中、昼頃に野党側の質疑が始まり、
甘利大臣が歯切れ良く明快に疑惑を否定してくれると期待された矢先、
しどろもどろの大臣の口から出た言葉は次の一言です。
「記憶があいまいです」
・・・自民党の人々ですら、この答弁を聞いて天を仰ぎ、
「これじゃ、大臣は守れない」と長嘆息をつきました。
同時に株価も大暴落が始まってしまい、
16734.58円から16017.26円へと壮絶な「ガラ」を演じました。
「アベノミクスの司令塔」の政治生命が危うくなり、
安倍政権は発足以来、最大の危機に見舞われたのですから、
株価の「底」が抜けるのも当然といえば当然です。
年初から、世界市場全体に強烈な逆風が吹き荒れています。
まずは、中国市場のコントロール喪失。
そして、中東の経済的、軍事的危機。
さらに、北朝鮮の暴発による東アジアの緊張激化。
そこに、米国の景気減速懸念が台頭しました。
たった半月あまりでこれだけの危機が連続して発生したところに、
「世界経済の希望の星」だったアベノミクスが折れそうなのです。
甘利大臣をめぐる疑惑はまだあるという「噂」もあり、
幕引きの時期を間違えば政府・与党は大きな痛手を負いかねません。
安倍政権にはまだ「玉」も「弾」もあるとはいえ、
肝心の安倍政権が倒れてしまっては仕方ありません。
一歩間違えば、「日本初の世界恐慌」の危機といえます。
さて。政権はどう事態を収拾するつもりなのでしょうか。
官邸は今、ダメージ・コントロールに躍起になっています。
そして、永田町では、早速、今後の「ウルトラC」について、
いろんな人がいろんな議論を始めています。
次号メルマガ(第92号:1月24日発行)では大幅に予定を変更し、
あり得べき今後のシナリオ、そして仰天の戦略について書きます。
ECBドラギ総裁の口先介入によって、世界的に株価は反発していますが、
年初からの下落をもたらした原因はまだ、何ひとつ解決されていません。
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