(午前0時の更新です)

昨日の日経平均は小幅で下落。

「嵐の前の静けさ」なのか、

「次の飛躍」のための準備期間なのか、

日経平均はほとんど値が動かなくなっており、

むしろそれゆえに市場参加者の緊迫度は増します。

相変わらずの「19000円近辺の攻防」が続いていますが、

値動きは明らかにヘンな感じがします。

昨日の日経平均は少し安く始まったものの、

前場、後場と上昇し前日終値まで寄せました。

しかし、そこまで上昇して安心したのか、

引けにかけては一転して叩き売られ、

後場の安値近辺まで一気に売り込まれて終わっています。

SQ週ならではの荒っぽい値動きとも言えますが、

それにしてもちょっとヘンな局面がしばしばあります。

例えば、為替はジリジリと円高に振れているのに、

ジワジワと株価が上昇したりすることがあります。

どう考えてもヘンとしか言いようがありません。

通常では到底あり得ないような妙な値動きが、

このところの相場を支配しているように思います。

ヘッジファンドや個人投資家の心理的駆け引きが、

究極的には株価を適性値へといざなうものですが、

公的資金による株価操縦というのは、

そうした価格メカニズムを根本から破壊するものです。

円が上がり、金が上がり、世界中が「何か」を警戒し、

身構えているようにみえるなかですが、

日本市場は下がるに下がらない局面が続いています。

「官製相場」による下げ渋りは否定できないといえます。

日本株を買い支える主体のひとつが公的資金というのは、

もはや世界中が知っている話です。

とはいえ。

本当に「まさか」があったら政府のPKOは効かなくなり、

やがて「官製相場」は放棄されるかもしれません。

また、「まさか」がなかったとしても、

上場企業をまるごと「国有化」するような今のやり方は、

到底、いつまでも続くものではないのは明らかです。

「官製相場」はいつか必ず「出口」を迎え、終わります。

現状は「異常」であるのは明らかですから、

国としては、どこかの段階で必ず正常化せざるを得ません。

トランプ大統領に何を言われても、言われなくても、

そろそろ「出口」の検討をしておかないと、

おかしいと思われる頃であることは間違いありません。

ただ、「出口」は市場を激動させる要因になり得ます。

「出口」のあり方次第では、

株式市場も極端な暴落をしかねない怖さがあります。

それはたくさんの「億り人」を誕生させる一方、

それよりはるかに多くの人々を破産に導きかねません。

人の財産どころか生命をも左右しかねない話ですが、

古今東西、そういう大切なことを知らされる順番は、

どこの国でも「国民」が一番最後になります。

今年は、米国、欧州、中国、新興国とまんべんなく、

大きな荒波、時に超荒波が起こるかもしれませんが、

日本の金融政策の変更(正常化?)、

そして「官製相場の終了」という「出口」もまた、

いつか必ず来なければならない超重要ファクターです。

(私達のEPの有効性にとっても超重要ファクターです)

その「出口」はいつ頃くるのか、

「出口」では何が起きるのか、

「出口」での騒乱を乗り切る方法は何か

といったことを私のメルマガでは、

ぼつぼつと考えていく頃かなとは思っております。

(社会不安を招きかねない話はブログに書けません)

「2014年総集編」にも書いたように、

日本の財政破綻はもう少し先かもしれませんが、

最終的な破綻(チャラ)に至る前の段階でも、

様々な紆余曲折があり、市場は振り回されるでしょう。

「官製相場の終わり」という「出口」もその要因のひとつ。

トランプ政権の出方が気になるところではありますが、

「出口」についても気になるところであるだけに、

次号メルマガ(第147号:2月12日)あたりから、

そうした見通しも少し書き始めていきたいと思います。

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