いずれ必ず潮目が変わるときが来ます。
昨日の日経平均は67.92円の反落。
朝方はFOMCでの利上げ警戒の後退を受け円高に振れたため、
一時200円も下落しましたが、その後は、「毎度お馴染み」のV字チャート。
引けにかけて大きな買いが入り、ほぼ「引けピン」に近い形で終わっています。
「日経平均2万円」の節目まで、あと500円ほどに迫っています。
外部要因の不安が落ち着いた今、政府が本気で「チャートを作る」つもりならば、
早ければ3月中にも達成できてしまう位置です。
4月の統一地方選、前半(知事・政令市の首長、政令市市議会選等)の投開票日は12日。
3月27日の知事選告示から順に、全国的に選挙モードが入ります。
その後、後半(それ以外の首長、市町村議会選等)の投開票日4月26日までの約一ヶ月が、
統一地方選の「選挙期間」です。
党員減少が止まらず、地方組織の衰退著しい自民党としては、負けられない戦いです。
昨年、財務省や党内リベラル派との抗争に、解散という奇策で鮮やかに勝ち抜き、
今や「史上最強内閣」との呼び声の高い安倍政権ではありますが、
あと2~3人、閣僚が辞職に追い込まれれば退陣の危機にいることも事実。
また、安倍総理以外に小泉進次郎氏くらいしか人気者が見当たらない自民党は、
安倍内閣が退陣した後、小泉氏らが「適齢期」になるまで10年ほどの間、
非常に脆弱な期間が長く続くことになりそうですが、
その間に野党再編が成立し、「人気者」を看板に選挙を仕掛けてくれば、
ふたたび下野することにもなりかねません。
風があってもなくても勝てるには、地方組織の分厚い底支えが不可欠です。
したがって、統一地方選が終わるまでは、いったん党内抗争も休戦し、
あらゆる政策手段を動員して株高を維持し、選挙の勝利を図るでしょう。
ただし、問題は「その後」です。
今のところ、株高のおかげもあって、統一地方選での有利が伝えられる自民党ですが、
重要な政治日程を終え、紛糾が予想される安保法制の議論が日程に上ってくると、
9月の総裁選をめぐって再び「遠心力」が働きかねません。
何度も申し上げているとおり「政治と経済」「政治と相場」「政治と株価」は直結しており、
それゆえ、私は昨年からピタリピタリと相場の転機を的中させてきましたが、
この4月を前にした株高局面も、いずれ必ず潮目が変わるときが来ます。
いよいよ週刊誌の表紙に「株を買え!」といった特集が踊るようになってきました。
無論、政府がやっていることは「異常」以外の何者でもありませんので、
このまま「異常」なバブルに突入していく可能性も否定しませんが、
政治日程的に、その前にもうひと試練、ふた試練あるような気がします。
次号メルマガ(第48号:3月22日発行)では、最近持ち上がってきた新情報とともに、
やがて潮目が変わる可能性のある要素と時期について、詳しく書きます。
順張りの方も、逆張りの方も、ご参考になさってください。
株式相場は「勝つ」ことよりも、「生き残る」ことのほうが大事です。
これだけの上昇相場ですから、大いに儲けておられる方も多いでしょうが、
潮目の転換から逃げ遅れると、儲けを全て吐き出すことにもなりかねません。
また、基本的に逆バリ投資である「時鳥トレード」にとっては、
次の潮目の転換が大チャンスになります。
いずれにせよ、政治的、政策的要因で潮目が変わるポイントには、
どんなに注意しても、注意しすぎることはありません。
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