(現在3月11日午後9時です。
所用により、明朝の更新ができませんので、今夜のうちに更新しておきます)

NYダウが332.78ドルという大下落をした翌日にもかかわらず、

本日(3月11日)の日経平均は大方の予想に反して反発。

朝方こそは前日比で80円ほど下落しましたが、

NYダウ先物がプラスに転じるや、日経平均も大反発しました。

今朝の私のブログをご覧ください。

「皆が下がるだろう」と思っているときは、逆をいく場合があると指摘しています。

とりわけ、メジャーSQ週中日『魔の水曜日』の値動きには、一切の合理性がありません。

それでなくとも、日本市場は異常相場が続いていますので、

セオリーどおりいかない可能性があると予感したことが的中した格好です。

ただ、反発といっても、18830円近辺で強烈に巻き戻された事実も無視できません。

引けにかけては『魔の水曜日』らしく、一瞬にして100円近く下げました。

メジャーSQが明けるまではどんなことがあっても不思議ではありませので、

本日の上昇をもって日経平均が上昇軌道に戻ったと安心するのは早計です。

長期的にはアベノミクスによる長期上昇はまだ続いておりますが、

この程度の値幅の調整で終わるのは、いくらなんでも浅い気がします。

それでも強引に上げるのが「官製相場」の怖いところではありますが、

しかし、不自然なことをやっていては、いつかしっぺ返しがきます。

できるなら18000円、せめて18300円近辺までは下落して欲しいところ。

また、日足チャートをみる限り、短期的なレンジ相場のようになってきてますが、

上値も下値も切り下げながら、レンジの幅をだんだん狭めつつあります。

メジャーSQ前後にブレークして、上下どちらかに大きな動きになりそうですが、

チャートだけ見る限り、通常であれば下に抜けて調整を継続しそうな形ではあります。

いずれにせよ、NYの「利上げ前倒し警戒」の噂が完全に払拭されるまでは、

日本市場にも常に下げ圧力がかかってくることは忘れてはなりません。

無論、政府の強い意志が見えていますので、いずれ上昇基調には戻るとは思いますが、

今日の反発だけをみて、「これで上昇だ」と買うことは、私にはできません。

それでなくても、この高値から「上昇期待」で買っていくのは怖いものがあります。

何かひとつ歯車が狂ったら、いつでもすってんころりんと転落する恐れがあるからです。

とくに、アベノミクスは典型的な「政策相場」ですし、

昨年秋からは「官製相場」「政府操縦相場」の様相を濃くしていますから、

政権中枢をめぐる風向きひとつで、急上昇したり、ひっくり返ったりします。

無論、何度も述べているように、アベノミクスにはまだまだ上昇余地がありますが、

すでに十分な高値圏に達してしまった今、ここから買っていくには、

やはり、よほどの新しい材料がないと、私には怖くて無理です。

なんといっても、政治の世界は「一寸先が闇」です。

「これは大丈夫」と思ったことが、密室の「取引」や「駆引」で最後の最後の覆され、

関係者の数年間の努力がパーになったりしますが、泣いても誰も救済してくれません。

「政治と経済」、「政治と相場」、「政治と株価」がいかに直結しているか、

メルマガ読者の方はもう、イヤというほど痛感されていると思いますが、

アベノミクスがうまくいって日本に数百兆円の富がもたらされるかどうかは、

たとえば安倍総理の大腸の調子ひとつで、成就したりパーになったりします。

予算委員会で野党が追及していた「政治とカネ」の問題は、

いずれも違法性のないショボイ内容ばかりでしたが、

そんなものでも世論は敏感に反応し、支持率が8ポイントも落ちています。

第3次安倍政権はまだ「ワンストライク」(西川農相辞任)しかとられてませんが、

重要閣僚にあと2つくらい破廉恥なスキャンダルが飛び出せば、

たちまち退陣の危機に追い込まれ、アベノミクス相場は即座に巻き返します。

現在の株高は、そんな剣が峰の尾根の上を歩いているのです。

次号メルマガ(第47号:3月15日発行)では、

誰もが「大丈夫だ」と思っていたアベノミクスのあの「目玉政策」が、

政局がらみの駆け引きの中で泡と消えていった経緯を詳しく書きます。

(多くの投資家が注目して色めき立っていた、あれです)

また、別の話題になりますが、

少し先の未来に、全ての投資家、資産家を直撃するであろう重要政策の布石を、

政府・与党は打とうとしており、野党側にもそれに反対する気配がありません。

どうやら政府は「その日」に備えた準備に入る可能性があります。

それは大事なことなので、この話は、明日ちょっとブログにも書きますが、

内容が内容だけに詳しくはメルマガで。

★メルマガのお申し込みはこちら⇒「申し込みページへ

※当月中のお申込みいただいた方には、当月発行分のバックナンバー(第45号:3月1日発行、第46号:3月8日発行)が届きます。

【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下の3か所にクリックをお願いします↓↓↓】


にほんブログ村 株ブログへ
FC2Blog Ranking

スポンサードリンク

※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場分析、トレード戦略をお伝えすることが目的であり、読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。

あわせて読みたい関連記事