「まさか」は米英だけではない?
(午前0時の更新です)
昨日の日経平均はぐずぐずとした値動きの後、
引けにかけて強烈な買いが入って「引けピン」。
結果として19000円台になんとかのせ、
「19000円台の攻防」というより、
「19000円台での様子見」が継続しています。
もっとも、昨日は政府PKOが勝ったのか、
SQをめぐる駆け引きの結果なのかともかく、
不透明な日米首脳会談を直後に控えたSQ週ですから、
値動きのそれぞれに合理的な意味は見出せません。
総理一行の訪米の首尾次第では、
「黄金シナリオ」も「大暴落」もあり得ますが、
先方がどう出るつもりかは会談のその日になるまで、
おそらく大統領本人ですらよくわからないとみられ、
「期待」と「不安」の両方をかきたてる形で、
投資家達に静かで重い緊張を強いています。
さて。
2月10日には米国の態度がはっきりし、
そこから相場のひとサイクルが始まりそうですが、
春先が近づくにしたがって、
次の大きな材料が相場に影響を与えそうです。
「まさか」が起こるのは米英ばかりでなく、
世界と日本に決定的な意味を持つ「まさか」が、
他にいくつもありそうなのが今年の難しさです。
次号メルマガ(第147号:2月12日)では、
日米首脳会談直後の情勢分析をしますが、
あわせてその直後にやってきそうな、
別の「まさか」の要因についても分析をします。
強気で攻めるのも、弱気に乗じるのも結構ですが、
大切なのは世界各地で発生し得る、
「ゲーム・チェンジャー」に足をとられないことです。
「ちぐはぐ」と「逆さま」がまかり通っています。
米英が保護主義を唱え、中国が自由貿易を訴え、
日本の首相が他国の労働者に職の面倒をみるという、
もはや「何でもあり」のカオスな時代です。
何があってもおかしくないことだけは、
肝に銘じておくべきでありましょう。
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