(午前0時の更新です)

日経平均は「19000円の攻防」を続けています。

一連の金融規制改革への着手を受けて、

米国の株式市場が大きく湧きましたので、

日経平均も少しだけつられて上昇しましたが、

なかなかすっきりと上昇できない事情があります。

トランプ氏の「玉」の多くがドル高圧力を招くものであり、

「円安、日本株高」の圧力が働いているはずですが、

円はじわりと高いほうに動き、

また、円と同時に金価格もじわじわ上がっています。

昨年、あれほど「まさか」に振り回されましたので、

やはり「まさか」があるかもしれないという状況では、

投資家がリスクをとれないのも当然というべきでしょうか。

ともあれ、今週末、2月10日には、

トランプ政権の全体的な対日政策がはっきりして、

市場にひとつの方向性が出ると「期待」されます。

2月10日以降に考えられるシナリオについては、

前号メルマガ(第146号:2月5日)に書きましたので、

興味のある方はご参照ください。

ところで。

日本国内の政治の枠組みが激変しつつあり、

実際に「流動化」が始まってすらいます。

数ヶ月でここまで変わるのか、というくらいの、

大きな大きな変化が短期間に起こっています。

民共勢力と中心とする野党側も誤算続きですが、

政府・与党のほうもいろいろ目算が狂っています。

ただでさえ、

・「まさか」の日ロ交渉「失敗」

・「まさか」のトランプ誕生

・「まさか」続きの欧州情勢

と、世界各地で発生した「まさか」に翻弄され、

すっかり調子が狂っている安倍政権です。

無論、現時点で安倍内閣の支持率は高く、

まだまだ「安全圏」にいるのは間違いありませんが、

安倍政権が支持されている最大の理由は、

「他に適当な人物が思いつかないから」というもの。

ということは「他に適当な人物」が現れた瞬間に、

安倍政権も自民党も窮地に陥ります。

そういえば、永田町では「ポスト安倍」の話が、

どこからともなくちらほらと聞こえてきています。

「他に適当な人物」がいるのかいないのか。

次号メルマガ(第147号:2月12日)でわりと端的に書きます。

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