米国雇用統計を前にNYダウは様子見。

日経平均も様子見の薄商いが継続していますが、

円安の追い風を受けてするすると上昇しています。

私は、前号メルマガ(第123号:8月28日)で、

  追加利上げ観測に伴う円安がどこまで進むかで、
  16600円をどこまで上回ってくるかが決まると思われ、
  それが一定の上昇圧力となって作用しそうです。
  私としては16800-17000円のゾーンまでは、
  一応、視野に入ってはいると考えています。

という見立てを書いていますが、

これまでのところはほぼぴったんこと言えます。

昨夜の日経先物ナイトは「17000円の攻防」の後、

やや下落して16900円台で引けています。

もっとも、この「16800ー17000円」のゾーンは、

この夏の日経平均にとっては難所でした。

今後、このゾーンを突破した上で、

17000円を大きく超えていくかどうかは、

米国雇用統計で円安がどれだけ進むかに、

かなりの部分で依存しているといえますので、

今夜の指標をじっと待つしかありません。

前号メルマガに書いた通り、

特に米国雇用統計は精度が怪しいところがあり、

どんな指標が出てくるかその時までわからず、

また、その指標を市場参加者がどう受け取るかは、

その時になってみなければわかりません。

もっとも、「市場参加者の受け取り」という意味では、

「強い指標なら追加利上げ、弱い指標なら現状維持」と、

9月の米国FRBの動きに「方程式」があり、

特に、為替が派手に動くと予想されるため、

FXや日経先物などを利用して、

今夜はいろいろと仕込んでおられる方も多いでしょう。

いずれのシナリオでも熱くならず、

淡々と利益を得られることをお祈りしています。

私としては、雇用統計が出た後が気になります。

追加利上げできない場合は円高となりそうですが、

追加利上げができて円安になったとして、

それが日本市場にも継続した株高をもたらすかは、

ちょっと別の要素が絡んでくるように思います。

いくつか良いほうの兆候も出ていますが、

以前に書いた「秋の難局」については、

やはりどうも雲行きがおかしいようです。

そのあたりのことを、最新情報を交えた形で、

次号メルマガ(第124号:9月4日発行)で、

しっかり書かせていただくつもりです。

8月相場は政府・日銀のPKOが功を奏して、

日経平均は「16600円台近辺」を軸に安定し、

値動きの少ない相場が継続しましたが、

9月相場もそうなるかどうかは、

やはりちょっと怪しいところであります。

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