安保法制が成立した最初の休日は長い連休でした。

「アンポ」がもたらす「8月の憂鬱」とその後の「死のロード」を抜け、

安倍政権としては騒動の余波をなるべく早くに断ち切りたいところ。

早速に、「GDP600兆円」という数字を具体的な掲げて、

「経済優先」の旗のもとでの政権運営を開始します。

政権側の「反攻」です。

とりわけ、「株高=支持率高」が安倍内閣の「黄金の方程式」ですから、

8月末の暴落以来、やられ放題だった株価をテコ入れすべく、

この連休中に練りに練った「玉」を繰り出してくる模様です。

・・・というかねてからの「見立て」はその通りなのですが、

安倍政権の「コントロール外」にある海外要因によって、

先週末から日経平均にも再びずっしりと重しがのしかかっています。

前号メルマガ(第74号:9月20日発行)にその背景を詳しく書きましたが、

先週末のFOMCの後のイエレン議長発言がかなりの波紋を呼んでいます。

もちろん、イエレン議長が何を言おうと、

利上げが実施された後は「新興国不安」を掻き立てて、

世界中の相場をひと荒れかふた荒れさせて儲けようという筋がいることは、

早い段階からメルマガで指摘してきたとおりではありますが、

そんなものは具体的に「不安」とされる「新興国」が特定され、

IMFやG20が迅速に「手当」をしたならば解消されるレベルの話です。

しかし、具体的な危機の姿が見えてもいないのに、

イエレン発言の尻馬に乗るように「不安だ、不安だ」と叫んで相場を攪乱し、

具体的な対処法や解決策もないのにずるりずるりと相場が下がっています。

以前にも書きましたが、こういう「正体の見えない危機」が一番厄介です。

CMEの日経先物をみる限り、もう「いいところ」まで来ており、

そろそろリスクをとって勝負できるゾーンにさしかかっていますが、

出動する際は「正体の見えない危機」の存在を常に念頭に。

つまり、「おかしい」と思ったらすぐに逃げ、

あまり欲を張りすぎないことが肝要かと思います。

少なくとも、大規模な「買い」を入れて勝負していい時期とは、

私には到底思えません。

私はメルマガに書いた「イヤな感じ」という「違和感」を持っており、

実際、連休中のCME日経先物は安値更新の勢い(17370円マデ)でした。

政権側が繰り出してくる「玉」にそれなりの期待をするにせよ、

次号メルマガ(第75号:9月27日発行)に詳しく書くように、

もう、「安倍政権の終わり」「アベノミクスの終焉」を見越して、

いろんなシナリオが永田町を飛び交いつつあります。

無論、必ずしも「安倍政権退陣=株価大暴落」ではありませんが、

日経平均の「居心地のいい水準」自体はやはり「移行期」の可能性があり、

私自身は8月のお盆明け、あの大暴落の前に「天下の秋」を悟ってから、

ずっと「アベノミクス相場」を見る目をまるっきり変えており、

もう「次の時代」に備え始めたことはメルマガに書いたとおりです。

「ノルマがない」というのが個人投資家の最大の強みなのですから、

焦ってすべての値動きを追う必要はまったくなく、

「勝てる時だけ勝負する」に徹すればいいわけです。

私はもう、今年の利益「目標」は倍以上達成していますから、

今後も焦らず、「安心、安全、堅実」に石橋を叩いてまいる所存です。

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