来年のことを言うと、ちっとも笑えない日々。
昨日の日経平均も続落。
さすがに大きく下落した反動か、
一時、プラス圏に浮上しましたが、
ソフトバンクの残念な動きなども含めて、
明るい材料はほとんど見当たらず、
ついに21000円を割って引けました。
来年の動きを先取りするかのように、
「下ブレ」したまま推移しつつあります。
注目された米国のFOMCでは、
予測通りの利上げが行われたものの、
来年については景気後退への懸念から、
引き締めモードを弱めることが示唆され、
世界の不安がまた一段と鮮明化されました。
さりとてFRBは「ハト派」に転じるほど、
機動的な対処をする様子もないこともあり、
NYダウはまた500ドル超の急落をしており、
この衝撃は今日の日経平均も直撃しそうです。
明らかに景気サイクルは回っている上に、
さらに、米中、そして欧州各国のなかに、
特大級の波乱要因が燻っていますので、
特に来年のことを詳しく考えるにつけ、
「下ブレ」の懸念が尽きないことは、
前号メルマガ(第244号:12月16日)でも、
詳しく申し上げてきた通りです。
日銀の動向も地味ながら重要です。
昨日から始まった決定会合では、
海外のリスク要因の総点検されており、
これがどう判断に影響するかは、
ひとつの重要な焦点ですが、
どちらに行っても来年の金融政策は、
かなり深刻なジレンマに晒されそうです。
海外で景気後退の懸念が台頭して、
米国も引き締めからの転換を模索するなか、
日本では異次元緩和、特に低金利の副作用が、
そろそろ看過できなくなってきているのは、
日銀にとってかなり厳しい話といえます。
日経平均が「下ブレ」しているのは、
こうしたことも影響すると思われ、
「買い時」の判断はこれも加味しないと、
やはり危険ではないかと思われますので、
景気後退と特大級のリスク要因のなか、
「出口」をどう模索するかという課題が、
来年の日本経済と日経平均にどう影響するか、
次号メルマガ(第244号:12月23日)で点検し、
分析と展望を述べる予定です。
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