もはや、「安全地帯」はない。
「中華バズーカ」の衝撃はNYで一段落したものの、
日経平均はNYのことなどまるで眼中にないような上昇です。
どういうわけか日本市場にマネーが集中しています。
おそらくは一昨日からはもう、PKOなど入っておらず、
突如、出現した中華マネーが相場を上昇させています。
中国の追加緩和でどの程度の資金が流入するか読めませんので、
上値についてはもう少し見極めたいと思います。
この相場展開では、予断や憶測は絶対に禁物です。
「セル・イン・メイ(5月暴落)になる」という観測もありますが、
日銀追加緩和(黒田バズーカ3)や「米国利上げ先送り」への期待や、
TPPも進みそうですし、政府の「玉」(成長戦略Ⅲ)も控えています。
「異次元相場」にメガトン級の爆弾がいくつも投入されたのですから、
もはや「異次元」と通り越して「カオス」になろうとしてます。
私はまだ、5月に調整する可能性がなくなったとは思っていませんが、
もし、このまま一直線に上昇するようなら、それはもうバブルです。
内外の資金が日本市場に集中する結果、実体経済から乖離した形で、
株価ばかりがぐんぐん上昇していく現象です。
それは、しばらくの「いい時代」の後、やがて恐ろしい結末で終わります。
過去、どの世代も一生のうち1~2回はそんなバブルを体験していますが、
私たちの世代は今これから、この目でそれを目撃するのかもしれません。
来週、大きな「転機候補」が来ますので、まず、それを見極めてから。
詳しくは次号メルマガ(第53号:4月26日発行)で。
ところで。
景気のいい話に水を差すようでもあり恐縮ですが、
私は昨日のブログに、
「今回のように「想定外の事態」は外国からやってくることも多いものです」
と書きました。
しかし外国だけでなく、国内でも「想定外の事態」が発生する時代です。
昨日、官邸にドローンが突入しましたが、カメラや発煙筒だけでなく、
「謎の液体」と放射線が検出され、永田町は大騒ぎとなりました。
幸いにも、総理は外遊中でしたし、目立った被害はありませんでしたので、
相場はこの情報を完全にスル―しましたが、
もし万が一、「あってはならない」結末になっていたらと考えると、
かなり背筋が寒くなります。
最近のドローンは精巧かつ高性能にできています。
農薬散布用のドローンなども、数百メートルを高速飛行できますから、
多少の警備網などは飛び越え、化学・細菌攻撃を行うことができます。
これが要人を襲えば、現在の警備体制では対処できないということが、
永田町ではかねてから不安げに囁かれてきました。
昨年も、「中国政府が安倍総理の暗殺を計画」という噂が流れ、
ネット上などでも取りざたされたことがありました。
ちょうどその頃、財務省を策源地とする倒閣構想が進んでいたこともあり、
全体的に相場は不安定になっていましたが、
もし、万が一、「あってはならないこと」になっていたら、
その時点で「アベノミクス終了のお知らせ」が流れていたはずです。
私自身は、流言飛語のたぐいを相手にすることはありませんが、
いつどんな時もあらゆる可能性をアタマの中から排除しません。
そう考えると、昨日のドローン・テロは「あわや」の事態でした。
たまたま、総理の不在時であり、「攻撃」の規模が小さかったのは幸いです。
しかし、あってはならないことながら、もし、「万一のこと」が発生し、
「アベノミクスが終わる」という憶測が流れれば、株価は大変動します。
日経平均は数年に一度、突発的に瞬時に1000円超下げることがありますが、
こうしたときに、めいっぱいの資金枠で相場を張っており、
対処不能の形成であれば、瞬時に破産するリスクがあるわけです。
日本は「安全地帯」ではありません。
また、世界のどこかでは、「予測不能」な事態のほうが日常です。
どんなに「間違いない」と思う局面であっても、
それでも「明日のことはわからない」とリスクヘッジをするかどうかが、
プロとアマの差であり、生き残るかどうかを決めます。
リスクヘッジといっても、初心者はそんなに難しいことを考える必要はなく、
・どんな時にもめいっぱいの玉を建てない
・おかしいと思ったらすぐ逃げる
ということを心がけるだけでも、破産から免れ、損失回復の手が打てます。
次号メルマガ(第53号:4月26日発行)で詳しく触れますが、
「想定外」に訪れた、日米欧中「同時フル緩和」という状況下で、
6月に発動する政府の「玉」がうまく決まれば、
年央にかけて、もう一段、「想定外」の上昇の可能性もあります。
これに「期待」して、順張りで追いかける方もおられるでしょうが、
いつ、どんな形で相場が反転するかはわかりませんので、
くれぐれも、油断はしないようにお勧め申し上げます。
いつ、いかなる時も、世界中のどこに行っても、
「安全地帯」などどこにも存在しないのです。
私たちの使命は、そんな相場で生き残ることです。
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いつも大変お世話になっております。
時鳥メルマガを参考に「時鳥」トレードを実践しております。投資以外にも事業の参考になり、仕事にも必須なメルマガとなっています。「資産」に関してもより熟考し、資産分散に「金」を考えています。10%を当てようと思っています。時鳥先生、金の買い時、地金orコイン等をお教え頂くとあり難いのですが???