「悪夢の金曜日」。もはや「平時」ではない。
（午前1時の更新です。少し短めに）
まさに「悪夢の金曜日」でした。
先週の金曜日は未明から午後にかけて、
数年～数十年に一度あるかないかという衝撃が、
「これでもか」とばかり次々と襲ってきました。
前号メルマガ（第202号：3月4日）で詳述しましたが、
主なものだけでも、
・米国が「自由貿易体制」を破壊
・安倍政権に「瓦解」の恐れが急浮上
・日米ともに「金融政策の転換」
という大激震、大激変が発生しました。
まさに「悪夢の金曜日」です。
一日のうちにこれだけのことが連続するなど、
マンガや小説でも「あり得ない」と思いますが、
その「あり得ない」ことがしばしば起きるのが、
政治と相場の怖いところだといえます。
すでに日経平均は「想定外」の下げとなっていますが、
他にも燻っている「危機」を加えるならば、
もはや「平時」とはいえない状況です。
もっとも、日米はじめ各国でこの流れを食い止めるべく、
「火消し」の動きがあることも事実です。
米国では政府高官が大統領の言葉を否定して回り、
日本ではあまり「出口論」が加速しないよう、
報道を通じて様々に「情報操作」が行われています。
また、安倍政権はなんとか存続を確実にすべく、
例の「文書改ざん」についてロジックを組み立て、
週明けからの国会審議に臨むつもりです。
幸いにもドイツで大連立政権が成立しそうですので、
これも一定の「安心」材料になるものとみられます。
こうした各国政府の努力が功を奏する形で、
日経平均が先週末の水準で踏みとどまれば、
まだ再上昇の可能性は消えたわけではありません。
私としても内外の情勢が「波風穏やか」となり、
完全な「有事」に移行しないことを祈りますので、
注意深く情勢の推移を見守りたいと思います。
しかしながら。
今週はメジャーSQや米国雇用統計といった、
厄介な攪乱要因が控えているところであり、
たとえ内外の状況が「波風穏やか」でも、
日経平均は上にも下にも振り切れるような、
大きな激震に見舞われる恐れがあります。
投資家としては次なる衝撃に備えておいて、
損はない局面だと思いますので、
注意を切らせない一週間になるかと思います。
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