「8か月で、まるで違う国になってしまいました」。
昨日の日経平均は高値18648.77円。
これが直近高値として当面の判断基準となります。
現物に買いが入ったのではなく、先物主導で非常に強引に上げた動きでした。
この時、日経平均先物は18700円まで上昇していますから、50円幅もの先物先行です。
後場にもなんどかこの高値をトライする動きがありましたが、さすがにじり下げ。
18600円台近辺でもつれましたので、ここで「打診売り」してみたところ、
そのまま2時台後半には18550円までは下げたものの、、、
やはり先物主導の防衛に邪魔をされ、引けにかけてまた18600円近辺まで戻しました。
結果として18600円ちょうどの「打診売り」は引き間際に18590円で撤退。
小幅の利益ではありますが、「引き分け」とすることにします。
すでにあらゆる指標が「過熱」を示し始めていますが、
それでもまだ、こうして先物主導で上昇しています。
まさに「先物天国」です。
ただ、たとえこのまま株価が2万円を目指すにしても、
途中、途中の段階で調整が入りながら上昇しないと、腰折れしてしまいます。
「値幅調整」を伴わない「日柄調整」になる可能性もありますが、
1月16日の底値からもう2000円も上昇したことを考えると、
今週か、来週にはいったん調整が入るべき水準ではあります。
この水準であれば、次の調整で救済される確率が高いとみていますので、
昨日の高値18648.77円を参考にしつつ、今日以降もチャンスとみれば行きます。
ところで。
先日、ある安全保障分野の大家の方のお話を聞く機会がありました。
私も相当な情報通だと自認していたつもりでしたが、
その私ですら知らないことばかりで唖然とすることばかり。
事態は私たちの想像を超えたところで、相当なレベルまで進んでいます。
その大家の方のおっしゃっていた、
「日本はこの8ヶ月でまるで違う国になってしまいました」
という言葉が深く、重く、胸に残ることとなりました。
どんな変化が起こりつつあるのか、メルマガ読者の方々は薄々お気づきのことでしょう。
そういえば、安倍首相は連日の国会審議において、
「(安倍政権は)新自由主義の立場をとらない」と繰り返し言明していますが、
これはまさに本心からの言葉なんだと思います。
「新自由主義的」な「上げ潮派」だった第1次安倍政権の頃とは一転、
特に第3次政権になってからは、統制主義的な「国家資本主義」の傾向を強めています。
それは経済政策だけでなく、社会政策、文化政策、そして安全保障政策の全てを、
強力な中央政権が統制する方向に一挙に進みつつあり、
そこに、日本国の新しい活路を見出そうとしていることは客観的にみて明らかです。
政権の目指す方向は、株価にも直接的な影響があります。
日経平均や大型株はぐんぐん上昇しても、新興株、小型株はイマイチ。
政府が選抜する産業分野だけはきっちり守られているのははっきりしていますから、
「富の分配」を市場原理ではなく、政府が政策的にやろうとしているようです。
「政策に売りなし」とは言いますが、「政府を信用するな」というのも真実。
政府が本腰を入れた事業は必ず急伸するので、しばらくは逆らってはいけませんが、
いつか高い確率で大失敗するので、そこに人生を賭けるのも考え物です。
いずれにせよ、私たち投資家は、この「8か月間」の変化の本質を見極め、
これから安倍政権が何をしようとしているのか、
そして、それがどんな経済政策に結実するかを認識することが死活的に重要です。
もちろん、特定秘密に類するような内容は到底書けませんが、
次号メルマガ(第45号:3月1日発行)では、書ける限り具体的に書きます。
そろそろ、年央以降のシナリオもいくつかクリアに見えてきました。
世間の人々が株高をみて浮かれて参入してくるのを、
私たちは一歩引いてクールに見つめるためにも、
安倍政権が本腰を入れて乗り出した「あるプロジェクト」をご紹介いたします。
お楽しみに。
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