昨日の日経平均は久しぶりに17000円乗せ。

海外勢による先物主導で上げ幅が拡大しました。

折からの「解散」報道を受け、安倍政権の圧勝ムードを演出するため、

公的資金の買いが入ったという話もありますが、

昨日の動きは、私はSQ要因によるところが大きいとみています。

金融や証券などのコア銘柄の動きが鈍く、

やはり、先物主導に域を出ていないからです。

おそらくオプション価格17500円を狙った筋でしょう。

昨日朝のブログでも触れましたが、最近のSQ週は火曜日から仕掛けが入ります。

通常ですと、ここで慌てて買いを入れれば、痛い目にあう場面です。

ただし、昨日夕刻、「解散」の「本決まり」が「確定情報」となり、

政府・与党の各所に一斉に流されたので、状況が変わりました。

SQ要因だけでなく、実需の期待や思惑が入る可能性があります。

事実、ナイトセッションではいきなり17300円台にのせましたが、

これはご存じのように、アベノミクス相場での最高値更新です。

実質的な「解散相場」です。

古くからの読者の方はご存じでしょうが、

おそらく一番早く「年内解散」という材料を織り込みつつ、

相場の展望を読んできたのは、おそらく私ではないでしょうか。

私は今年の春くらいから、政権周辺に「年内解散」の構想があることをお伝えし、

これをあらゆるシナリオの軸にして、相場展望を分析してきました。

今年の日本政治、経済を動かす最大の要因のひとつは、官邸と財務省の暗闘です。

株価を上げ、支持率を上げ、憲法改正に持っていきたい安倍政権中枢と、

税金を上げ、国債の信認を増したい財務省を中心とする霞が関全体は、

消費増税の一点において、利益が相反します。

そのため、なんとか増税を回避し、景気回復を優先させようとする安倍総理を、

あの手、この手で封じ込める財務省が、水面下で激しいつばぜり合いを演じ、

それが、そのまま株価の動きに反映してきたわけです。

そして、政権(官邸)側は、折に触れて「解散カード」をちらつかせ、

財務省と財務省側につく与党議員を牽制してきました。

そんなわけで与党側は、夏頃から解散に向けての地ならしがすっかりできており、

候補者すらいない野党を尻目に、選挙準備をかなりの程度完成しています。

決して、今になって解散風が始まったわけではないのです。

そして、ここまで解散風が強くなってくると、そう簡単には止まりません。

選挙準備というものは、いったん始めたら大変です。

選挙事務所、選挙用秘書、選挙カーなどで毎月数百万円の出費が発生しますが、

その状況で、何ヶ月も我慢できる陣営はありません。

したがって、大きな山が動き出したら、もう止まらないのです。

昨日夕刻、永田町の空気がガラリと変わりました。

自民党は幹部以下皆、早期の解散総選挙の勝利に自信をみせています。

公明党は本心では解散を嫌がっていますが、昨日ついに正式に選挙準備を指示。

民主党は何人復活できそうかと、皮算用を初めています。

旧・第3極(維新、みんな、次世代)と生活は、壊滅の恐れもあって青色吐息。

また、躍進が予想される共産党は、ずいぶんと活気づいています。

ほぼ9割がた確実となった解散総選挙に向けて、それぞれに動き始めました。

私は昨日、来週の解散を見越して「解散銘柄」を選定し、

メルマガで臨時配信を致しました。

「基盤的国策銘柄」のうち、安倍政権の勝利と、その後の政策動員で、

もう一段、二段の上昇が「期待」できる10銘柄の選定です。

解散後の特別国会(来年1月?)か、来年の成長戦略の頃までに、

10%くらいの利益がとれればいいな、と考えております。

(臨時配信号も、今月中にお申込みの方にバックナンバーとして届きます)

ただし、メルマガにも書きましたが、

これは「丁半博打」であり、リスクのある投資です。

十分な高値圏、安値圏となり、「もうこれ以上は行かない」というゾーンで、

逆張りで買い(売り)を入れる「安心、安全、堅実」な「時鳥トレード」と異なり、

あくまで「解散があるだろう」、「政策動員をするだろう」という、

「予測」に基づいたポジション取りにしか過ぎません。

したがって、通常の「時鳥トレード」の枠外の取引です。

今後の資産バブル時代を睨み、不動産や金と並ぶ「インフレ対応資産」として、

ポートフォリオに加えるものと割り切って、私は買うことにします。

万一、財務省が「解散阻止」と「増税完遂」に成功したり、

万々一、安倍自民党が大敗などしたりすれば、

一時的にこの「解散銘柄」は含み損を抱えたまま、長期塩漬けになります。

しかし、それでも、黒田総裁の残り任期(2018年まで)はインフレ政策が続きます。

年2%のインフレが3年続くことになれば、単純計算で6%以上物価は上がりますが、

基本的に「基盤的国策銘柄」の株価もこれに連動して上昇することが予想されます。

その間、毎年、2~3%の配当を受け取れる銘柄ばかりですので、

上記10銘柄が、今と同じ(相対的な)株価レベルを維持するだけで、

3年後には10数%程度の利益が出る公算と踏んでいます。

私としては、総選挙をはさんだ、この年末年始で10%程度の上昇をしたら、

そこで決済して現金ポジションに戻そうと思ってはいますが、

このインフレ時代に裸の現金のまま置いておくのは、かえって損ですので、

値動きをみて、半年、数年、永久保有にすることも考えています。

(実際にどうするかは、やはり値動きをみて決めます)

いずれにせよ、この10銘柄の塩漬けは怖くありません。

超一流株ですから、銀行も評価しますし、相続財産にしても喜ばれますから。

なぜ、これを皆様に公開するかというと、

読者の皆様の中には、「日中ザラ場が見れない」とおっしゃる方や、

「先物は怖くてできない」とおっしゃる方が多くおられ、

「やはり現物株を寄り付きで眼をつぶって買いたい」と希望されるからです。

私は、その方々のために、一応、相場全体が「下の異常値」に達した時には、

今が「買い場」であり、「寄付買い」の選択肢があることをお伝えしていますが、

安倍政権が解散に踏み切り、総選挙に勝てば、次の「買い場」は相当先になります。

そのため、「解散総選挙」→「安倍自民党勝利」→「アベノミクス完成」という、

3つの要件が満たされることを前提として、

安倍総理自身からの正式な解散表明の前であるこのタイミングで、

あえて「買う」という選択肢があることを、皆様にお示しした次第です。

ただし、繰り返しになりますが、これはリスクのある投資です。

私は投資助言者ではありませんから、推奨銘柄をお示しするわけでもなく、

自分でリスク計算をした上で、私自身のポートフォリオを組み替えることを、

あらかじめ読者の皆様にお示ししたに過ぎないことは、ご確認ください。

本来、「時鳥トレード」では、最高値からの買いは絶対にやりません。

ですので、読者の皆様がお買いになる場合も、

買ったはいいが、思惑どおりにいかず、相場をめぐる環境が変わったとなれば、

私のように「定期預金よりいい」と数年間の長いスパンで利益を確保するか、

即座に損切りし、現金ポジションに戻して、次の「時鳥トレード」に備えるか、

お選びになるつもりで、買い注文をお出しになるべきだと考えております。

いずれにせよ、今回は例外的な措置であり、別枠投資です。

やはり、クリアに「上の異常値(天井)」、「下の異常値(大底)」に達した所で、

さらに「想定外のリスク」を計算して売買する本来の「時鳥トレード」こそが、

最も「安心、安全、堅実」であり、かつ利益が大きいという原則は、

これまでも、これからも変わりません。

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※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場分析、トレード戦略をお伝えすることが目的であり、読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。

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