メジャーSQを通過します。

約6年ぶりの「1ドル107円」という、

想定外に急速な円安進行もあって大きく上昇し、

私が7月からずっと待っていた水準にようやく到達しました。

いや、長かった。

待っている間に「日経平均の秘密エントリー・ポイント」でがっつり稼ぎましたので、

むしろ、この夏の間は、気楽に資金を殖やせて良かったのですが、

このブログの醍醐味は「安心、安全、堅実」に勝負するため、

天底で発生する「異常値」を待つ「時鳥トレード」ですので、

数ヶ月に一度はワクワクする局面が欲しいところです。

6月の好機はSQ直前に「高値異常値」に達したため、

下落局面を「安心、安全、堅実」にとらえて、

ストレスなく利益を得ましたが、

今回はSQ週中の「上への波乱」で「異常値」に近接しました。

(メルマガ読者の方々はご存じのとおり、

厳密にはまだ達していませんが、少し幅をみています)

ここから先は、売り場探しです。

以前にも申し上げたとおり、日経平均にはもう少し上値余地はあります。

為替が1ドル107円ということを考えると、105円前半の頃に達成した、

年初来高値16164.01円や、昨年末高値16320.22円を超える可能性はまだあります。

しかし、「これ以上の円安はマイナス」といった発言が金融関係者の間で

かなり強く囁かれていることを考えると、よほどの政策的な材料でもない限り、

ここから500円や1000円も上げてくることは考えづらいです。

あるとしたら、北朝鮮の拉致報告がポジティブ・サプライズとなって、

政権が一気にあのシナリオに突入することでしょう。

また、もうひとつは、GPIFサプライズくらいでしょうか。

(16000円以上の日本株に年金が投入されることは、何を理由に許されるのでしょう・・・)

そうしたサプライズの対処も次号メルマガ(第21号:9月14日発行)で詳しく書きますが、

基本的には今後、踏み上げリスクに注意を払いつつ、

上がるたびに売りを考えていきます。

(限月にかかわらず、日経平均現物の価格を売買の基準にします)

絶対に含み損を抱えないよう逃げるときは逃げるのが基本ですが、

万一、逃げ遅れて踏み上げをくらっても、

やがてくる調整の際にこの水準に戻ってくる可能性が高いため、

私の定義する「安心、安全、堅実」なエントリーになりそうだからです。

予告したゾーンに達したことで、昨夜、早速、打診で売りを入れました。

昨日9時半に米国新規失業保険申請件数の数字が予想以上に悪かったため、

NYダウが下がると判断し、かつ、日経先物ナイトでの買い上がりが見られなかったため、

戻りが弱かった時点で日経平均先物売り。(直近限月で15810円売)

一時は「ストンと落ち」て、70円幅ほどの含み益を抱えました。

もっとも、この玉は本日の反発局面で同値撤退になる公算が高いとは思っていますが、

そうなればなったで迷わず撤退し、より上の水準で売りを入れます。

こんな具合に、ここから先、まだ上値余地があるうちは、

上昇するたびに、落ちる兆候と、下がる材料をとらえて、

積極果敢に売りを入れ、コツコツと50円、100円と稼いでいくつもりです。

そのうち、9月中旬から10月、11月にかけて、

大きな波乱がやってくるでしょうから、そこで大きくとれたらラッキーです。

これは、利益を最大化させるためのテクニックですが、

日中、スマートフォンなどを見れない環境の方は、

たっぷりと余裕をもった「安心、安全、堅実」なゾーンで、

指値を入れておくというのも手です。(その水準についてはメルマガを参考に)

いずれにせよ、上昇したものは、いつか必ず下がります。

不自然に上昇した後は、かなりきつい下げが待っています。

「ど真ん中」水準から上に行くか、下に行くかは「丁半博打」ですが、

上限(下限)ギリギリまで行ったものは、ほぼ間違いなく下げ(上げ)ます。

古今東西変わらない、この法則にのるのが「時鳥トレード」です。

来週から10月にかけて、内外ともに重大な日程が相次ぎます。

9月16、17日にはFOMCがあり、5年続いた政策の大転換に舵を切るかもしれません。

利上げ観測に振り回されるNY市場は、ここからまだ上値をとってくるでしょうか?

9月18日にはスコットランド独立を問う住民投票が行われますが、

ここ数週間のうちにに、突然、独立賛成派が勢いを増しています。

万一の場合、英国は北海油田の9割を喪失しますが、

そこから始まる大波乱に、世界経済は無傷で済むでしょうか?

6月からのレンジ相場を支えてきたのは政府の「玉」とPKOでしたが、

10月以降もそれを続ける理由はあるでしょうか?「玉」と現金が続くでしょうか?

こうしたことを全部ひっくるめて、次号メルマガ(21号:9月14日発行)では、

今後の株価見通しについて、珍しく「予測」を述べてみたいと思います。

そして、その「予測」が当たっても外れても、

「安心、安全、堅実」にエントリーをする方法を述べてまいります。

夏の間、長いレンジで待ちぼうけを食らったからこそ、

秋の収穫は実り多いものにしたいものです。

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