「負けない投資」をしていれば、いつかきっと大きな富を掴めるものです。
今年も残すところ、あと2営業日です。
そして、日経平均の年内18000円再クリアに期待が高まります。
ただ、年末年始をまたいでのポジション取りは若干の注意が必要です。
前号メルマガ(第36号:12月28日発行)に詳しく書きましたのでご参照ください。
それにしても、妙な先高感があります。
考えてみれば、これほど「幸運」が重なっていることは珍しいです。
⇒ 安倍政権の権力基盤は強固で、しかも日本経済を回復させる意志をみせています。
⇒ 大きな不安材料として台頭した「円安禍」が、折からの原油安で相殺されてます。
⇒ 米国の景気は絶好調で、中国、欧州とも再下落を免れて年を越しそうです。
それにしても、長い雌伏から復活した後の安倍総理はツイてます。
アベノミクス相場そのものが、復活する米国経済を基軸とした、
世界的なリスクオンの潮流にのるという「ラッキー」で始まりましたが、
特に、今年の秋からは、国内、国外とも、珍しいくらいの「幸運」に恵まれ、
自身の「解散総選挙の決断」というスマッシュ・ヒットを決めることができました。
世界的に指導者(リーダー)に恵まれているのも大きいです。
本来であれば今年、ヘッジファンドはQEからの出口を狙って米国市場を売り崩し、
それを全世界に波及させることで、「大調整」を演出して一儲けするつもりでした。
実際、夏頃からその兆候が何度もみられ、11月にはいよいよ来るかと思われました。
しかし、イエレン、ドラギ、黒田という3人がうまく「ハト派」のバトンをつなぎ、
極めつけの10月31日ハロウィーン・サプライズ「黒田バズーカ2」を炸裂させて、
「年内の大調整」を跡形もなく吹き飛ばしてしまいました。
かくて、10月の暴落からの大反発で、売りを狙った多くのトレーダーが葬られ、
ヘッジファンドと政策当局の戦いは、今年は当局側の「完全勝利」となりました。
リーマンショックから欧州危機の頃まで、世界の指導者は常にチグハグしており、
ヘッジファンドに好きなようにやられてしまったのと好対照です。
安倍政権とアベノミクスは、世界の要所に「人を得た」という意味でツイてます。
ところで。
「官邸と財務省」、「ヘッジファンドと政策当局」といった目に見えないところで、
「駆け引き」、「騙し合い」、「出し抜き合い」が行われており、
そうした水面下での「権力闘争」「生存競争」で思わぬ動きをするのが相場です。
私は今年、国内要因として、官邸と財務省の暗闘をリポートしてきましたが、
外部要因としては、グローバルなヘッジファンドと当局との駆け引きもウォッチし、
先々にくる危険の存在と、チャンスの到来をほぼパーフェクトに指摘しました。
今年の相場は非常に難しく、なぜ上がるのか、なぜ下がるのか、
多くのプロが「後付け」の解説すらできていませんので、
私が、誰の目にも見えない「戦い」の姿をお伝えすることに徹した次第です。
無論、双方とも死力を尽くした「戦い」ですから、どちらが勝つかはわかりませんが、
少なくとも「大きく変動する危険がある」ことは客観的にわかります。
その「危険」を注意深くひとつひとつ避けていき、
その上で稀に出現する「株価位置の異常」をとらえてエントリーすれば、
基本的に「負けない投資」になります。これが「時鳥トレード」です。
来年は今年ほどエントリー・チャンスがあるかどうかはわかりませんが、
少なくとも、「危険」をひとつひとつ避けていき、
稀に出現する「エントリー・チャンス」をじっと待つ姿勢は継続します。
焦らず、慌てず、諦めず。
「負けない投資」をしていれば、いつかきっと大きな富を掴めるものです。
読者の皆様が、大きな大きな富を掴まれることを心から祈っております。
もう、来年の「テーマ」がだいぶみえてきました。
次号メルマガ(37号:1月4日発行)は、かなり重要なものになりそうです。
どこの誰にも分析できない情報をお伝えする所存です。
どうぞ、お楽しみに。
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