ここしばらくの日経平均は、

ざっくりいって14000円と15000円くらいの幅の、

往復相場となっています。

(レンジ・ブレークはそう遠くないと思いますが)

そして、上に行っても、

下に行っても冷静さを失い、

「失敗トレード」をする方が多いようです。

相場が上がってしまうと焦り、

結局、高値つかみをする。

相場が下がると怖くなり、

結局、底値で投げる。

以前から、私は何度も、

「相場とは欲と恐怖の増幅装置」と申していますが、

このパターンで財産を失うという方が

ほとんどではないでしょうか。

不思議なことです。

まあ、すでにポジションを持ってる方が、

相場が思惑と違う方向に行ったのに逃げ遅れ、

はらはらする気持ちはよくわかるのですが、

ポジションをもっていない人まで、

相場の動きに一喜一憂するのは説明がつきません。

やはり、相場には何らかの「魔力」があるのでしょう。

私の投資法は簡単です。

とにかく、ストレスを感じないことが大切。

ですから、上でも、下でも、

相場が「異常値」をつけるまで上昇(下落)するのを、

ポジションを持たずにひたすら待ちます。

上げるだけ上げたら、

必ずきつい下げが待ってますし、

下げるだけ下げたら、

底値で買ってほうっておけばまず損はしません。

昔、米国がイラクに「飛行禁止区域」を設定したことがあります。

「北緯36度以北と北緯33度以南」が「飛行禁止区域」で、

そこを飛んだイラク機は、問答無用で撃墜です。

私は、相場も同じようなものだと思っています。

上の「異常値」と、下の「異常値」の間、

すなわち「正常値」が「飛行(取引)禁止区域」です。

株価がこのゾーンにあるときは、

次にどう動くか誰にも予想できませんので、

ポジションをとったら最後、

まず九分九厘、撃墜されると考えています。

しかし、「飛行(取引)禁止区域」の外、

すなわち、上の「異常値」と、下の「異常値」ならば、

ほぼ間違いなく株価は「正常値」に戻ろうとしますから、

ここでポジションをとれば、

基本的に、安全、安心、堅実な取引になります。

その意味では「異常値」こそが「安全区域」なのです。

そして、上にも、下にも「安全区域」はありますので、

どっちにいっても安心、安全、堅実に儲けることはできるわけです。

日本市場は過剰流動性による「異常事態」が状態化していますので、

上にも下にもオーバーシュートし、

「異常値」が頻発する傾向にありますが、

つまりはそれだけエントリーポイントが多いということです。

しかし、「異常値から、さらに想定外に動く」こともあり得ます。

ですから、「予測が外れたら破滅」みたいな大ばくちは決して打たないこと。

私は「おかしい」と感じたら「ノーゲーム」にして必ず逃げますが、

相場が思惑と逆に行ったら、即座に撤退すべきですし、

時間的に対応できない場合に備えて、

きちんとしたリスクヘッジを必ずやることです。

高値から売りを仕掛けるときはロットを調整し(ポートフォリオ戦略)、

底値で買い出動をするときは「基盤的国策銘柄」に絞るなど、

2重3重のリスクヘッジを行うのです。

ただ、「異常値」の見極めはその時々で違います。

(グローバル・リスクの程度、政策要因、25D乖離率、騰落レシオなど基本的なものはみます)

また、その時々の情勢によって、リスクヘッジのやり方も違えば、

出動する「基盤的国策銘柄」も変わりますが、

具体的には近々発行するメールマガジンなどでご紹介する予定です。

それにしても、基本的には、

これまでこのブログでリアルタイムにお伝えしてきたように、

上がるだけ上がったら売る、

下げるだけ下げたら買う

だけの単純なやり方です。

このところ、ブログのコメント欄に、

「神がかり的」、「天才」、「華麗な取引」など、

過分なるお褒めの言葉をいただいて、

日々、赤面しているのですが、

私の投資法は、

究極までにリスクを減らし、

ストレスを減らし、

負ける確率を減らすことに専念したもので、

いわば「臆病者の投資法」です。

しかし、

織田信長も、宮本武蔵も、

わずかでも負ける可能性がある戦いは決してやらなかったといいますし、

米軍も、ロシア軍も、

自軍の戦力が相手の5倍を超えるまで絶対に攻勢には出ません。

「36人斬り」で有名な「鍵屋の辻の決闘」の荒木又右衛門は、

実際には、逃げて、逃げて、逃げまくりながら、

追っ手がバラけた隙を見計らい、

物陰からふいを襲って、

一人づつ後ろから斬りつけたに過ぎないといいます

(しかも実際に斬ったのは2人)。

格好は悪いかもしれませんが、

負けなければ勝ちなのですから、

相場もこれでいいんだと思っています。

上に行っても、下に行っても儲かるのですから、

のんびり待てばいいのです。

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※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場分析、トレード戦略をお伝えすることが目的であり、読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。

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