世界中がECB理事会に注目しています。

大方の市場の予測どおり、追加緩和があれば順当に株価も上昇しますから、

昨日の日経平均の反落も小幅なものに止まりました。

我が国では、26日からの通常国会も始まりますから、

期待を背景にした先高感も根強くあります。

欧州と日本で政策的な「玉」が飛び出せば、

日経平均はふたたび上値をとりに行くはずです。

ただ、私はいつも「儲かる可能性」よりは「損する危険性」を重視しています。

なんだか、欧州の追加緩和が「当たり前のこと」とみられていますが、

逆サプライズで今回は見送りになったらどうでしょうか?

また、追加緩和があったとして、「いつまでもつか」もよくわかりません。

欧州情勢は多重危機に突入しつつあり、根本的に欧州経済の競争力喪失に帰因します。

銀行は「貸しはがし」、政府は債務を増やし、原油安がデフレを促進し、

「欧州の日本化」が懸念されていますが、我が国の「失われた20年」の経験では、

有望な業界、業態がないところに資金をつぎこんでもほとんど無意味でした。

追加緩和で幾ばくか株価が上がったとして、それがどれほどのものか不明です。

それゆえ、追加緩和という「予測」で買いを入れる気は、私にはありません。

むしろ、緩和見送りの場合のショック安や、緩和後の戻り売りが怖いのです。

1月25日のギリシャ総選挙の帰趨も気がかりです。

不確かな上昇に期待するくらいなら、ECBやギリシャでの「逆サプライズ」下落にのる、

「ショック対応」のほうがよほど「安心、安全、堅実」ですし、

ここからしばらく上昇して「上の異常値」に達するのを待って、

そこで売りを仕掛けるほうがより「安心、安全、堅実」です。

かねがね申し上げているように、株式投資とは、

 「刻々と変化する状況をいかに『予測』するかではなく、

  刻々と変化する状況にいかに『対応』するか」

の勝負です。

私の戦略は、不確実性(リスク)を極限まで取り払い、

最後に残ったポイントだけで勝負することに徹していますから、

常に「儲かる可能性」よりは「損する危険性」のほうに注意を集中します。

そんなわけで、今日はECBの動きをみます。

ただ、欧州情勢等をみて、「安心、安全、堅実」と思ってとってきたポジションが、

いい感じで利益を乗せつつあります。

古くからのメルマガ読者の方はご存じだと思いますが、

私が安値のたびにどっさり拾ってきたあれが、現在、急騰中です。

このことについては、欧州情勢もふまえて次号メルマガ(第40号:1月25日発行)で、

ふたたび解説させていただきますのでご期待ください。

経営環境や経営者の質をみて、特定企業の将来に期待する投資ならともかく、

上がり続け、上がりきったものに、「まだ上がる」と追っかけては、やはりダメ。

その時点では誰も注目していなくても、周期的に上昇するクセのあるものを、

「総悲観」で誰も見向きもしない時にたっぷり仕込んでおくことが、

古今東西変わらぬ「投資の王道」なのだと私は信じております。

★メルマガのお申し込みはこちら⇒「申し込みページへ

※当月中のお申込みいただいた方には、当月発行分のバックナンバー(第37号:1月4日発行、第38号:1月11日発行、第39号:1月18日発行)が届きます。

【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下の3か所にクリックをお願いします↓↓↓】


にほんブログ村 株ブログへ
FC2Blog Ranking

スポンサードリンク

※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場分析、トレード戦略をお伝えすることが目的であり、読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。

あわせて読みたい関連記事