昨日の日経平均は、売買代金1兆7967億円という薄商いで反落。

ギリシャ総選挙で反緊縮派が政権を奪取することになったため、

世界中の投資家が新政権が何を言い出すのか見極めようとしています。

ただ、日本市場にはそれでも「謎の買い」が入りました。

朝方の寄付17285.71円を安値として、先物主導でじりじりと上げ続け、

ほぼ高値引けとなる展開は、典型的な「思惑相場」です。

それが、公的資金かヘッジファンドかは断言できませんが、

おかげで「ギリシャ情勢は無風で通過」という「思惑」がじわりと広がりました。

私がメルマガで何度も申し上げているとおり、

日欧の緩和マネーや、日本政府の「玉」などの上昇要因がありますから、

嵐の要素が消え去れば、相場はするすると上昇するはずです。

ギリシャ急進左派SYRIZAを中心とした連立政権の組閣は、

おそらく28日までには全貌をあらわすとされますが、

新政権が穏健で合理的な経済政策を打ち出すならば、「冬の嵐」はやみます。

私は、再三にわたりアベノミクスが再び高値をとるシナリオを書いていますが、

早ければ「節分相場」で「福は内」となる可能性も、あるにはあります。

ただし、そうなる方向に賭けるのは「丁半博打」です。

ことに、ギリシャ情勢のようなタイプのイベントは、「予測不能」なのです。

政治の本質は、穏健さでも合理性でもなく「権力闘争」ですから、

「想定外」のことをわざとやってのける指導者がしばしば出現します。

むしろ、「穏健で合理的」では「ない」発言をして自分の存在をアピールし、

勢力争いで優位に立とうとする政治指導者が、内外問わず非常に多いのです。

長い間、政治の世界の荒波に翻弄されてきた私からすれば、

「ギリシャ新政権はまともな対応をするだろう」といった、

予定調和的な結論に賭けるのは怖くてなりません。

無論、すったもんだを通じて、最後は「落とし所」に落ち着くものですが、

そこに至るまでは、ふっかけたり、脅したり、同情をかったりと、

いろいろな駆け引きのテクニックを駆使するものです。

ことに、「ギリシャ」、そして「欧州」というのは安心できません。

ギリシャを旅行するとわかりますが、彼らはなかなか厄介な国民性で、

小さな買い物ひとつするにも、駆け引きがあってすんなりいきません。

(私は、友人になったと思ったドライバーに、騙された経験があります)

それでなくても、欧州経済に内在する根本的な脆弱性を考えるにつけ、

どこかの時点でもうひと波乱あると考えたほうが賢明です。

日経平均はナイトセッションで17600円台をつけており、

アベノミクス最高値まであと400円程度にまで迫っています。

「時鳥トレード」においては、いかなる意味でも買う条件にはありませんが、

もし、この状況からあえて買う方がおられるならば、

「もしも」のことが発生した時に、どこまで下げても大丈夫かを計算し、

「最悪の事態」であっても耐えられるように余裕を持たれることをお勧めします。

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