おはようございます。

5月21日の日銀決定会合を受けて、

日経平均はいったん「軸」の向こう側、

13900円台まで沈んだものの、

「14000円バリアー」に跳ね返されました。

14000円という数字は、内外の投資家にかなり強く意識されています。

そして、昨日は、

米国FOMC議事録発表による米国株高と、

中国PMIの上振れによる中国景気失速懸念の後退で、

一気に地合いが好転。

さらにそこに、

巨人「かんぽ」が日本株買いを実施するという発表が加わり、

想定外の上昇となりました。

米国、中国、日本と、一日のうちに連続して「神風」が吹いた格好です。

何度も申し上げているように、年初来の日本市場には、

「下落要因」である、

1)消費増税にともなう重し

2)中国失速懸念にともなう重し

の2つがずっしりとのしかかり、

これに対抗する、

①米国株高

②追加緩和「期待」

③成長戦略「期待」

の3つの「上昇エネルギー」との間で、

壮大な綱引きを演じてきましたが、

2)の中国失速懸念が後退し、

①の米国株高が継続するならば、

地合いは一変します。

そこに、②、③の政策「期待」をぶつければ、

日経平均は引き上げられるのは当然です。

私は4月9日の記事(旧ブログ)で、

政府に「かんぽ」を出動させるアイデアがあると書きましたが、

追加緩和やGPIFに先駆けて、まず、「かんぽ」という「玉」が出てきました。

かねてから、「5月後半から政府の玉が断続的に出てくる」と、

何度も申し上げてきた、その第一弾です。

21日の日銀決定会合で、14000円を割り込んだのにあわせて、

早速に繰り出されたようです。

3000億円程度の日本株買いとはいえ、

これまで多くのヘッジファンドを屠ってきた「かんぽ」の名前は、

海外でも広く知られ、恐れられていますから、

インパクトは大きいものがあります。

そんなわけで、また、株価は「居心地のいい水準」のど真ん中、

14400円近辺まで戻ってきましたが、

来週以降も上昇を続けるかどうかは、まだわかりません。

政策的な「玉」の目玉はGPIFと追加緩和ですが、

これが出てくるまでもうしばらくかかります。

その前に米国景気と中国景気のどちらかが怪しくなれば、

ふたたび日経平均は売り込まれることになるでしょう。

今週末のメルマガでもふたたび書きますが、

最大のチャンスとにらんでいる「トリガー候補日」が、6月にはあります。

かねてから申し上げてきたように、

「(連休明けの)ワンテンポ置いてからチャンスが来る」という見立てに、

現時点では変更はありません。

上に行くにしても、下に行くにしても、

その日を境に大きく変わるはずですから、

やはり本当のチャンスがくるまで現金ポジションを高め、

資金と心に余裕をもって情勢を睨みたいと思います。

【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下の3か所にクリックをお願いします↓↓↓】

にほんブログ村 株ブログへ
FC2Blog Ranking

スポンサードリンク

※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場分析、トレード戦略をお伝えすることが目的であり、読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。

あわせて読みたい関連記事