【5月23日】 「神風」が吹いた (朝の情勢分析)
おはようございます。
5月21日の日銀決定会合を受けて、
日経平均はいったん「軸」の向こう側、
13900円台まで沈んだものの、
「14000円バリアー」に跳ね返されました。
14000円という数字は、内外の投資家にかなり強く意識されています。
そして、昨日は、
米国FOMC議事録発表による米国株高と、
中国PMIの上振れによる中国景気失速懸念の後退で、
一気に地合いが好転。
さらにそこに、
巨人「かんぽ」が日本株買いを実施するという発表が加わり、
想定外の上昇となりました。
米国、中国、日本と、一日のうちに連続して「神風」が吹いた格好です。
何度も申し上げているように、年初来の日本市場には、
「下落要因」である、
1)消費増税にともなう重し
2)中国失速懸念にともなう重し
の2つがずっしりとのしかかり、
これに対抗する、
①米国株高
②追加緩和「期待」
③成長戦略「期待」
の3つの「上昇エネルギー」との間で、
壮大な綱引きを演じてきましたが、
2)の中国失速懸念が後退し、
①の米国株高が継続するならば、
地合いは一変します。
そこに、②、③の政策「期待」をぶつければ、
日経平均は引き上げられるのは当然です。
私は4月9日の記事(旧ブログ)で、
政府に「かんぽ」を出動させるアイデアがあると書きましたが、
追加緩和やGPIFに先駆けて、まず、「かんぽ」という「玉」が出てきました。
かねてから、「5月後半から政府の玉が断続的に出てくる」と、
何度も申し上げてきた、その第一弾です。
21日の日銀決定会合で、14000円を割り込んだのにあわせて、
早速に繰り出されたようです。
3000億円程度の日本株買いとはいえ、
これまで多くのヘッジファンドを屠ってきた「かんぽ」の名前は、
海外でも広く知られ、恐れられていますから、
インパクトは大きいものがあります。
そんなわけで、また、株価は「居心地のいい水準」のど真ん中、
14400円近辺まで戻ってきましたが、
来週以降も上昇を続けるかどうかは、まだわかりません。
政策的な「玉」の目玉はGPIFと追加緩和ですが、
これが出てくるまでもうしばらくかかります。
その前に米国景気と中国景気のどちらかが怪しくなれば、
ふたたび日経平均は売り込まれることになるでしょう。
今週末のメルマガでもふたたび書きますが、
最大のチャンスとにらんでいる「トリガー候補日」が、6月にはあります。
かねてから申し上げてきたように、
「(連休明けの)ワンテンポ置いてからチャンスが来る」という見立てに、
現時点では変更はありません。
上に行くにしても、下に行くにしても、
その日を境に大きく変わるはずですから、
やはり本当のチャンスがくるまで現金ポジションを高め、
資金と心に余裕をもって情勢を睨みたいと思います。
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法人税のニュース見ました!時鳥さんが書いたものがどんどん当たりますね。かんぽもそうですね。
それから、時鳥さんは決して煽らないのが凄いです。今まで有料情報で買え買えと言われてたくさん損をしてきたので、時鳥さんが煽らないのはありがたいです。
これからも応援しますね!