【5月15日】 安倍首相の会見 (朝の情勢分析)
おはようございます。
日経平均は極めて狭いレンジのなかに、
ベタッと貼りついたままです。
これほど動きがなくなったのは、
今年初めてですね。
「上にも、下にも、手がかりがない」
という人もいるようですが、
私には、上と下から大きな力がかかり、
それが「奇妙な均衡」となっているように思えます。
すなわち、
年初からの「下落要因」である、
1)消費増税にともなう重し
2)中国失速懸念にともなう重し
の2つと、
これに対抗する、
①米国株高
②追加緩和「期待」
③成長戦略「期待」
の3つの「上昇エネルギー」との「奇妙な均衡」です。
今は14400円付近という、
「居心地のいい水準」のど真ん中にいますが、
あれだけ連日、米国株が高値更新をしても、
この水準を上抜けることはできなかったわけです。
いずれにせよ、この均衡が破れたら大きな動きになるでしょう。
本日は、昨夜のNYの反落を受けて、
安く始まるでしょうが、
このあと出て来る本格的な大きな動きは、
日本国内の政策要因をきっかけとする、
日本オリジナルの事情が主になるとみています。
そこに、ひとつでも、ふたつでも外部要因の波乱が重なれば、
ちょっと大きな騒動になります。
いつごろ、本格的に動き出すかは、
メルマガにその「トリガー候補日」を書いてますが、
私たちとしてはそこがチャンス到来です。
(メルマガはお申込みになった月のバックナンバーは全部読めます。
トリガー候補日は5月4日発行の第2号に書きましたのでご参照ください)
さて、今日は集団的自衛権の行使容認について、
安倍首相の会見があります。
相場分析をされる方は、あまり関心を持っておられないようですが、
長期的な視点で考えれば、非常に重要なイベントです。
首相の会見をみた国民がどう反応するか。
集団的自衛権に舵を切る日本を、中国がどう牽制してくるか。
これらを受けて、自民党内の力関係が変わり、
与党の枠組みが流動化し、
政界全体の再編の方向性が固まり、
ひいてはそれが経済政策全体を決定づけるのです。
すでにご承知のように株価を直接的に上下させる経済政策は、
誰かが合理的に綿密に計算して決定するのではなく、
永田町、霞が関のパワーバランスと駆け引きで決まります。
その意味で、戦後史に残るであろう「政治的決断」である、
「集団的自衛権行使容認」をめぐって、
政治がどのように動くかを注視しておくことは、
相場の世界で勝ち抜くためにも非常に重要です。
今後も引き続き、
ブログとメルマガで分析を続けてまいりますので、
どうぞお楽しみに。
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