先週末金曜日の日経平均は「引けピン」。

午後2時までは、うんざりするほどの膠着状態が続いていましたが、

引けにかけて先物主導で急激に値を上げ、15400円台にのせました。

終値での15400円キープは7月4日以来です。

また、ナイトセッション(日経平均先物)では、一時、15500円を突破しました。

長い膠着に飽きたところを狙って、上昇を仕掛けてきたヘッジファンドがいるようです。

このままレンジをブレイクして15500円をクリアに抜け、いよいよ16000円を目指すか、

今週以降の相場に大いに注目です。

上昇の背景には、国内の要因も多々あります。

週末のメルマガ(14号:7月27日号)には詳しく書きましたが、

先日来書いている「水面下の動き」が、明らかに相場にも影響している模様です。

実際、先週、「あること」があって永田町の空気は一変しています。

巨大金融機関のファンドマネージャーの友人は、久々の「政府の玉」の出現に興奮してました。

相場はこれを受けて、8月相場へと突入しつつあるのでしょう。

巨大金融機関やヘッジファンドは情報が命ですので、様々に網を張っています。

永田町や霞が関で「水面下の動き」があれば、即座に世界中のトレーダーに伝わり、

相場の値動きに反映された後、報道に出てきて一般の投資家が知ることになります。

そのため、常に情報の早い人々が得をし、ワンテンポ遅れて動く個人投資家が「餌」になります。

私がメルマガやブログを運営しているのは、読者の方々が「餌」にならないために、

この情報ギャップとタイムラグを埋めることが目的のひとつです。

ただし、「早い情報」に飛びついてみても、その半分は「フェイク」だったり、

正式発表の前後に「政治力」でひっくり返されたりします。

とりわけ、「政治力」というのは化け物か魔物のようなことがあり、

永田町に長くいると「絶対に大丈夫」という情報は「存在しない」ことが体に沁みついてきます。

誰かが10年くらいかけて積み上げた努力が、有力者同士の数分間の取引でパーになったりしますが、

実際、私自身は何度も何度もこうした「永田町の論理」で苦汁を嘗めました。

また、情報をどのようにマーケットが評価するかは、誰にもわからないことです。

例えば、今後、「消費税、段階的に25%へ」といったニュースが出たとして、

財政再建の方向性が歓迎され株価が上昇するか、

景気を冷やすことが懸念されて下落するかは、

その時々の相場の空気と、政策当局の「対話能力」に大いに影響されます。

それゆえ、私は投資においては、情報に基づく「予測」での投資は絶対に避け、

確定条件を織り込んだ上の「あるべき株価位置」からいかに乖離しているかだけに注目しています。

いずれにせよ、永田町、霞が関の空気を変えた「あること」はやがて具体化してきますし、

4-6期決算等の数字や7月の速報値などが出揃えば、「あるべき株価位置」も判断できます。

こうした材料に支援されて、8月相場いよいよ次のステージへ動くかもしれません。

いずれにせよ、久々に、国内要因で「玉」が出てきたのは明るい話題ではあります。

もっとも、外部要因のほうはやや気がかりです。

ウクライナ問題に関しては、米、欧、露ともに「直接対決はしない」との取引があり、

あの痛ましいマレーシア機撃墜事件があっても、相場は安定していましたが、

欧米世論に少し気がかりな変化もあります。

おそらく、「プーチンを巻き込みたい」と思う勢力の情報工作が功を奏しているようですが、

前提条件が変わり、「利がある」と思えばプーチンも動く可能性はあります。

この件、しっかり情報を収集し、必要があれば次号のメルマガ(15号:8月3日)で分析します。

いずれにせよ、「夏枯れ」の8月相場は例年、国際情勢に大きく揺さぶられるものです。

イスラエル、イラク、シリアで続く地獄絵図がいつ外の世界に飛び出すかもしれず、

過度に楽観的になるのは危険であることは間違いありません。

相場というのは宿命的に、参加者の全員が情報に振り回され、神経戦を演じるものです。

そして、この押したり引いたりの「駆け引き」の中に、「安心、安全、堅実」なチャンスが出現します。

年に何回か訪れるこのチャンスを確実にモノにすれば、投資は大成功です。

相場が上昇しようと、下落しようと、膠着しようと儲けるチャンスはあります。

情報に振り回され、相場に「踊らされる」のではなく、そこで「躍る人々」をじっと見る。

そこに勝機があるとする私の信念と確信は、揺らぐことはありません。

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