世界大荒れ。景気判断の「悪化」。安倍政権はどう動くか。
昨日の日経平均も続落。
「米中協議」自体は継続するとはいえ、
どこで妥結するかは全くみえてきません。
米国が断行した追加関税に対抗して、
中国もとうとう報復関税を発表し、
「米中対決」は新たな次元に突入しました。
昨夜のNYダウは暴落気味に下げており、
これが今日の日経平均も直撃しそうですが、
まだまだ材料は全く出尽くしとはいえず、
市場が全て織り込んだともいえません。
中東情勢については主要国の間で、
ようやく調整を探る動きが出ましたが、
関係者の見解が一致しているとはいえず、
何より当事者の米国とイランの対話はまだです。
前号メルマガ(第264号:5月12日)で指摘した通り、
日経平均の「下値メド」はまだまだ下です。
米中や中東がまだまだ荒れる恐れがある限り、
おいそれと買える雰囲気にはなり難いですし、
5月も後半に差し掛かってくるにつれて、
英欧関係や日本の国内事情も変化してきて、
相場を揺さぶることにもなりかねず、
買いを入れるのは危険といえる状況です。
一方、昨日は内閣府が景気判断を6年ぶりに、
「悪化」へと引き下げたこともあって、
安倍政権が今後、「大玉」を出すことに、
一定の「期待」が高まる可能性はあります。
ただ、前号メルマガでも詳しく指摘したように、
そこにはすぐれて政局的な課題も存在しており、
強い「巻き返し」の動きがあるのも事実です。
いずれにせよ、今後の各国政府の動き次第で、
日経平均は上にも下にも振り回されるのは、
ほとんど確実という状況でありますので、
今日以降も特に米国、中国、日本政府の動きには、
重大な関心を払い続ける必要があるところです。
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