おはようございます。

昨日朝の情勢分析で、

「上昇エネルギーがたまっている」ことを指摘しましたが、

日経平均終値はなんと420円の大幅高。

新聞などの解説をみても、

その理由を明快に説明したものはあまりなく、

この国の「経済記者」のレベルにちょっとがっかりしました。

「空売り」されたものは、「買戻し」が必要であり、

相場が一定レベルから落ちないとみれば、

いったんは上に戻るものです。

日経平均は

4月3日高値15164.39円から、

4月14日安値13885.22円まで、

1200円以上の急降下を演じましたが、

その「半値戻し」水準がだいたい14500円前後。

ここまでは「当然に戻す」と考えたため、

踏み上げを恐れたヘッジファンドが先を争って

「買戻し競争」を演じたのが昨日です。

この水準を超えて、

「14800円のカベ」

「15000円のカベ」

を次々と突破していくには、

相当の追い風が必要です。

その意味では、昨日のイエレンFRB議長発言によるニューヨーク市場の上昇は、

日本市場にとっても久々のプラスの外的要因です。

今日と明日、今週のうちに14500円をクリアし、値固めができれば、

来週にはまた「追加緩和」の話題が取り沙汰されます。

先日の日銀政策決定会合後の黒田総裁の「がっかり会見」の後、

安倍首相と会談して何か言われたようで、

その後の会見で黒田総裁は、

何らかの政策的手段をとる可能性も強調しました。

(強気のスタンスは変わりませんが)

追加緩和をやるやらないはともかくとして、

「次もゼロ回答ということはないだろう」という観測が、

あちこちから浮上しはじめたら、

ヘッジファンドは「煽り」に入ったと考えていいでしょう。

ふたたびの「追加緩和期待」という追い風です。

以上の内容を、整理すると、

直近の下落の「半値戻し」は14500円近辺ですが、

そこでいったん、買戻しにも達成感が出るでしょうから、

そこから先、上伸するかどうかは、

日米金融当局(イエレン議長と黒田総裁)の発言、あるいは「発言期待」が、

追い風として機能するかどうかにかかっている、ということになります。

イエレン発言をニューヨーク市場が好感したことは確認しましたので、

次はやはり4月30日の黒田総裁の動きが焦点です。

いずれにせよ、政策当局の動きをにらんだ「政策相場」が続きます。

「政策に売りなし」(前ブログのタイトル)は有名な相場格言ですが、

ヘッジファンドが売り崩せないような強力な政策が出てくるといいですね。

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※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場分析、トレード戦略をお伝えすることが目的であり、読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。

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