【4月16日】 上昇エネルギー (朝の情勢分析)
おはようございます。
昨日の日経平均は14096.86円まで上昇したものの、
引けにかけて売り込まれてしまい、終値は13996.81円。
私が「当面の軸」と考えている14000円を割りました。
昨年11月の空売り規制撤廃以降、
「空売り比率30%以上は異常」という従来の「常識」が役立たず、
連日のように、35%を超えてもなお、日本株は売り込まれています。
つまりこれが、「プロ」の考える日本経済の姿です。
マーケットは正直です。
売り込んでくるヘッジファンドには腹も立ちますが、
彼らとて材料がなければ売りも買いもしません。
昨年のアベノミクス大相場では、久々の買い材料に反応して、
「異常」ともいえる買いを演じましたが、
今はちょうどその逆をやっているわけです。
昨年11月なかば、イエレンFRB議長の就任決定を受け、
日経平均は半年にわたるレンジ相場を抜けましたが、
半年間のレンジの「軸」は14200円付近。
11月から年末にかけて16300円まで上げた、
(先物と値がさ株主導の)「異常」な上げ相場の起点も、
ちょうど14200円でした。
ですから今、昨年秋ごろの水準に戻ったに過ぎないわけです。
昨年秋から今日まで、
日本経済を上昇させる政策は完全に全く出ていませんので、
今はただ、いるべきところにいるといえます。
その上で、ヘッジファンドは、
各種のグローバル・リスクと、
消費増税の反動減を織り込みつつ行動していますから、
ここで売り込んでくるのも「合理的」といえなくもありません。
シンガポールなどアジア市場は上昇局面にあるなか、
年初から日本市場だけがただただ「一人負け」という状況です。
ヘッジファンドにも腹は立ちますが、
これを許すような政策しか出せない政治か・役人を選んでしまった、
日本国民みんなの責任でもありますので仕方ありません。
ただ、空売りはいつまでも続くわけではありません。
絶対に、いつか買い戻す必要があります。
日経平均は、年初から相当に売り込まれるたびに、
「いったんは戻す」展開を続けていますが、
4月SQ値13892.77円がサポートとして機能し、
14000円ラインで根固めができるならば、
また、「いったんは戻す」でしょう。
すでにコア銘柄の一部が上昇を開始しています。
そのうち4月30日に向けて、
「黒田総裁が先日の会見内容に反省してるらしい」など、
まことしやかな怪情報が流れてきて、
ふたたび追加緩和「期待」が台頭する可能性もあります。
ニューヨーク市場は完全に一服し、
目立ったグローバル・リスクもない状況では、
当たり前に考えて14800円前後までは戻しておかしくありません。
私は「予測」に基づく投資は一切しませんので、
この上昇予測に乗ることはしませんが、
相場分析の情報として、
「上昇エネルギーは(それなりに)溜まっている」ことは、
申し上げておきたいと思います。
皆様に幸運が訪れることをお祈りしております。
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