各国指導者の努力、「風」の行方、そして日経平均株価の展望。
昨日の日経平均も続落。
1ドル107円台に達した「円高」などで、
日本市場の相場心理が冷えてしまいました。
ただ、為替の動きがここで一時停止となり、
日本株売りの流れも一段落したことや、
日銀のETF買いが支援材料となったりで、
強い切り返しの動きもみられました。
後場には一時プラス圏に浮上しており、
2円安という小幅の続落で止まっています。
世界情勢の「不透明さ」はありますが、
安倍政権はじめ各国首脳が危機を回避すべく、
政策的、政局的努力を続けてもいます。
昨夜は態度を硬化させている中国が、
それでも対話の継続を求めたという、
「良い材料」もありました。
一方、為替についてはFRBパウエル議長が、
最終的にどう判断するかが注目されます。
日本側には望まぬ方向に為替が動いた時に、
取り得る手段が限られている状況に、
日本政府も日銀も息を潜めて見ています。
ただ、「米中対決」が緩和されるならば、
FRBの判断も変化する可能性はあり、
まだ「結論ありき」の段階ではありません。
世界的な「貿易戦争」の影響と為替の問題は、
今年後半の主要テーマのひとつですので、
次号メルマガ(第268号:6月9日)でも、
もう一段、掘り下げて分析をする予定です。
また、5月以降に上がった一連の「観測気球」で、
日本では「解散風」が吹き続けていますが、
昨日あたりから政権と党の中枢において、
新たな動きがまた次々と出て来ています。
前号メルマガ(第267号:6月2日)で詳述の通り、
安倍総理による最後の最後の「決断」までは、
もうワンテンポあると考えるのが自然ですし、
まだ「結論ありき」の段階ではありません。
もう「早期解散」のメはなくなりましたが、
濃厚とされる候補日程をめぐる鞘当てで、
永田町は日々、右に左に揺さぶられています。
無論、市場の最大の関心は解散の「大義」です。
総理が「大玉」を出すかどうかによって、
日経平均へかかる圧力は真逆になりますが、
どちらともとれる相反する情報が政権中枢から、
それこそ日替わりで流れてきている段階です。
この問題も「結論ありき」ではない以上、
投資家に判断の留保を迫るものです。
こちらも今週出た新しい材料とあわせて、
次号メルマガで詳しいシナリオ分析をします。
もっとも。
当面は金利や税金についての「決断」を、
じっと待つほかはないところではありますが、
世界情勢全体のマクロな動きをみると、
夏以降にかけて大きなトレンドが、
形成されかねない状況にあることは、
前号メルマガで詳しく述べた通りです。
米国、中国、欧州、中東、東アジアと、
脆弱で危険な危機が燻る状況のなかで、
どれも無事にやり過ごすことができるかは、
やはり「不透明」という他はありません。
上記に加えてまた新たな問題の発生も、
少しづつ海外で話題になっているようです。
非常に盛りだくさんになっていますが、
こちらについても次号メルマガのなかで、
警戒されるシナリオとその影響について、
詳しくご紹介し、分析する予定です。
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