世界情勢の「黒雲」と為替の動向。
昨日の日経平均も続落。
米国によるメキシコへの「制裁関税」や、
中国による米国への「報復関税」といった、
先週末からの市場の「冷や水」が直撃し、
日経平均も終日、マイナス圏で推移しました。
米国とメキシコとの交渉は始まっており、
事態が好転する可能性はあるようですが、
中国のほうはむしろ態度を硬化しており、
対立の先鋭化、長期化は必至とされます。
また、前号メルマガ(第267号:6月2日)で述べた、
米国の「景気後退」の不安や株安への懸念、
また欧州や中東で燻る様々な危機への懸念で、
「円高」の傾向が定着しつつあることも、
日経平均の「重石」として作用しています。
為替は日米の外交関係の如何にかかわらず、
それぞれの国の事情でも動くものですが、
米国側に政策転換の兆しが濃厚となり、
日本政府・日銀が憂慮してきたシナリオが、
少し現実味を増してきているのも要注意です。
こうした悪材料にもかかわらず、
安倍政権が「大玉」を出すと明言せず、
むしろ「巻き返し」の動きが目立っています。
前号メルマガでも詳しく述べた通り、
安倍総理の「決断」にはまだ時間がありますし、
政権側の努力が実る保証がない事柄もあって、
内政・外交、そして相場を動かす諸要因も、
決して「結論ありき」ではありませんから、
「大玉」の神通力に期待して買うのは、
まだ時期尚早であるという認識が、
先週来の下落の背景にあるのは確かです。
国家指導者の一挙手一投足によって、
株価が不意に上にも下にも動くという状況が、
今後も継続すると思われますが、
現時点でも客観的な材料を見渡す限り、
内外に良い材料はあまり見当たらず、
局面を突破する安倍総理の「決断」も、
時間がかかり、不透明という状況です。
大きな「外交戦」を控えていますし、
来週にかけては国会での攻防もまた、
熾烈になってくる気配がありますので、
引き続き情勢変化には要注目です。
☆
☆
★メルマガのお申し込みはこちら⇒「申し込みページへ」
※当月中のお申込みいただいた方には、当月発行分のバックナンバー(第267号:6月2日発行)が届きます。
【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下のランキングページにクリックをお願いします↓↓↓】
※ バックナンバーについてはこちら → 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2014】 アベノミクスの進撃
【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2015】 霞が関の予言「日本未来設計図」 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2016】 「AI時代」と「百年の富」
※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場観、相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。
※本メールマガジン及び時鳥氏へのブログ等のコメントは時鳥氏及び時鳥メルマガ発行委員会の広報物あるいは著作等に使用させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。
コメントを残す