「仏滅選挙」と日経平均株価の行方
日経平均は大幅に続落。
中国の異変はまだ進行しており、
恒大集団問題の着地点はどこか、
連鎖や波及を防止できるのか、
市場の不透明感が増しています。
米国も債務上限問題が炎上し、
警戒感が高まってしまっており、
長期金利が上昇しているために、
株式市場も弱気になっています。
岸田政権が発足したことで、
「ご祝儀」に期待したいですが、
海外から押し寄せる荒波に対し、
十分に対抗できる「玉」を出し、
株価を維持するつもりがあるか、
具体的な話は聞こえてきません。
岸田総理は衆院選の日程について、
大方の想定より1週間前倒しして、
10月31日を投開票としました。
解散から公示までの極めて短く、
「仏滅」の日に選挙をやるという、
異例中の異例ともいえる日程であり、
永田町の人々を仰天させました。
岸田総理はあまり目立ちませんが、
意外に独自色を出してきています。
前号メルマガ（第389号：10月3日）で、
今後の政治日程を分析していますが、
岸田総理のこの「サプライズ」により、
選挙後の日程には少し余裕が出ます。
したがって十分な審議のもとで、
年内に経済対策を発動する余地が、
少し増しているとは思われますが、
内容はまだ曖昧模糊としており、
実際の市場の反応がどうなるかは、
組閣後の新政権の打ち出し方を、
よく見極める必要があるといえます。
前号メルマガで指摘した「水準」では、
市場参加者から熱気が消えていけば、
まだまだ日経平均が下げる余地は、
大きなものがあると分析されますが、
それを押し返すだけの情勢好転や、
岸田政権の「玉」が出るかどうかで、
「10月相場」の趨勢は変わっていきます、
日々のニュースに神経を研ぎ澄ませ、
適宜適切に対処すべき局面が続きます。
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