「買い戻し」要因のその後と日経平均株価の展望。
先週の日経平均は大きく上昇。
ロシアの態度が急激に軟化し、
数日以内に「停戦」に至ると、
ウクライナ側が表明したことで、
それまで売り込まれていた分が、
一気に買い戻される展開になり、
「底」を模索する流れから一転、
中立的な株価位置を目指しました。
またFOMCを通過していますが、
足下の物価の上昇にもかかわらず、
FRBは事前のアナウンス通りに、
粛々とマイルドに「利上げ」をし、
「引き締め」を加速することが、
特になかったということなども、
買い戻しの促進要因となりました。
「あるべき株価位置」による判断が、
かなり正確に機能していることは、
前号メルマガ(第413号:3月20日)で、
詳しく点検している通りであります。
もっとも。
上記の要因が買い戻しを誘発して、
大きな戻りを記録した先週でしたが、
逆に言えばそれら買い戻しの材料が、
否定される展開になったならば、
株式市場はまた暗転しかねません。
「数日以内」とされた「停戦」は、
今もなお成立には至ってはおらず、
むしろ各地での戦闘は激化して、
民間人への残虐な攻撃が続きます。
また、FRBのパウエル議長が、
物価のさらなる上昇を警戒して、
「引き締め」を加速させることを、
示唆する発言があったことも、
先行きを不透明にする要因です。
さらには為替の動きは止まらず、
「悪い円安」も警戒されるのは、
前号メルマガでも触れていますが、
買い戻しで大きく上昇した後に、
これらの悪材料が破裂しないか、
しっかり見極めたい局面です。
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