米、中、英、欧、そして日本の「決断」と日経平均株価。
昨日の日経平均は反落。
世界情勢の不透明感が濃くなっており、
市場心理の弱気さが増しています。
「米中協議」の行方が見通せなくなり、
摩擦がエスカレートすることへの懸念に、
世界中のハイテク産業が戦々恐々です。
また、中東情勢も不穏さが増しています。
米国とイランは海と空でにらみ合っていますが、
米軍からは少なく数の援軍派兵の情報もあり、
危機が沈静化する兆しはまだみえてきません。
さらに、欧州情勢も混迷の色を深めています。
欧州議会選挙が行われるというタイミングで、
英国のメイ政権が崩壊するという事態など、
これまで誰も想定してこなかっただけに、
政治・経済にどんな影響があるか気がかりです。
また、日本の国内政局については、
「解散風」がかなりの強度に達しており、
「日程」も絞られてきたようですし、
選挙情勢は政権側に有利といえそうですが、
しかし、それゆえに経済政策への期待を、
むしろ高めない方向の動きを散見します。
次号メルマガ（第266号：5月26日）のなかで、
詳しい情勢はまたお伝えする予定ですが、
「大玉」を出さずに解散をするということが、
日経平均にもたらすであろう影響は、
事前に考えておいたほうが良いかもしれません。
いずれにせよ、米、中、英、欧、そして日本と、
世界4極の最も基本的な政策的な方向性が、
右に行くか左に行くか予断を許さないという、
世界史的にも稀にみるクリティカルな状況です。
正確な情報と分析だけが自らを守り、
チャンスを引き寄せることを肝に銘じて、
情報収集・分析に努めるべき局面といえます。
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