そもそも今国会では何が議論されるのか。
昨日の日経平均は上昇。
先週末の米国雇用統計の結果を受けて、
為替がやや「円安」に回帰したこともあり、
日経平均も危なげなく続伸しました。
利確の売りに押されることもなく、
売買代金の膨らみもまずまずです。
前号メルマガ(第250号:2月3日)で指摘した通り、
しばらく海外情勢で突発的な悪材料が出ず、
国会の日程が荒れずにたんたんと進む限り、
21000円トライは見えてきたといえます。
ただ、「適温圏」に近い為替水準を考えるにつけ、
昨日はもう少し勢い良く上昇しても、
良かったのではないかとも思えます。
どうも21000円ラインが遠く感じるのは、
世界的な不安が燻り続けていることと、
国内政局の動向を見極めたい心理があり、
とにかく諸手を挙げて買っていくほど、
相場環境が整ってないことを示します。
珍しく米国株高と「円安」が同時に起こり、
日経平均の「追い風」となっていますが、
要人のたったひとつの発言をもって、
こうした上昇の条件が崩れかねないことは、
前号メルマガでも詳しく申し上げた通りです。
さて。
通常国会は予算委員会に突入して、
「統計国会」の様相を呈しています。
連日、野党側の激しい追及に対して、
政権側がこれをかわし続ける展開です。
ただ、国会論戦は「論理的な勝ち負け」よりも、
「どれだけ騒ぎになったか」によって、
メディアと国民の関心が変わるところがあり、
政権の体力をどれだけ奪うかが決まります。
とりわけ国会日程が荒れ、空転が続き、
予算案や法案を期日までに通すべく、
不正常な形で国会運営が続けば続くほど、
国民的な関心度は増していくものです。
しかし、現時点では野党側は各個バラバラに、
論理的な矛盾を追及している段階であり、
国会を泥沼に落とし込むような国会対策は、
やれる雰囲気も機運もみられないことは、
前号メルマガでも申し上げた通りです。
逆に言えばそうした機運が醸成され、
政権側が日程的に苦しい状況になれば、
政局の模様も大いに変わってきますし、
日経平均への影響も大きくなることも、
前号メルマガで詳述した通りですが、
そうした観点から国会関連の報道を、
冷静に分析してみるのは有益と思われます。
もっとも。
この国会は何も「統計不正」ばかりを、
審議するために開かれてはいません。
予算委員会はテレビ中継をされるため、
野党の追及劇ばかり目立ちますが、
与野党は常に衝突しているわけでもなく、
実際の国会の議論の9割以上は、
個別の法案、行政課題に費やされ、
全く目立たず、地味な話題ながら、
将来につながる極めて重要なことも、
しっかりと議論をされているものです。
毎年、政府が国会に提出する予算案や、
提出する予定の法案ラインナップを、
しっかりとよく読みこんでいけば、
日本の目指す姿と未来の像は、
おぼろげながら見えてくるものです。
そもそも今国会では何が議論され、
日本政府の方針はどう変化するのかは、
意外にメディアも識者も論じないものですが、
経済、金融、外交、軍事といった重要方針は、
予算案や法案に明瞭にあらわれていますので、
次号メルマガ(第251号:2月10日)のなかで、
網羅的に要点を解説し、分析する予定です。
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