2月、3月の重要日程と今年の「春」模様。
(おかげさまでインフルエンザは快方に向かっています。ご心配いただいた方、ありがとうございました)
先週の日経平均は横這いから少し上昇へ。
特段の新しい悪材料が出なかったところに、
米国、中国、それぞれの努力により、
市場の安定化が図られたことも効きました。
前号メルマガ(第250号:2月3日)では、
その前の号で「横這いから上昇」のシナリオを、
分析しておいた根拠とともに検証しています。
ひとつの懸念事項は為替でしたが、
1ドル109円の線は割ったものの、
そこから大きく走ることはなく、
先週末の米国雇用統計のサプライズで、
また、少し「円安」に回帰しています。
為替がこのあたりの水準から乖離せず、
安定的に動き続けている限り、
日経平均は強く下支えもされますので、
そろそろ次のターゲットを目指して、
上昇に少しはずみがつくかもしれません。
しかしながら。
世界情勢も国内政局も依然として、
不安が燻り、波乱の種を孕んでおり、
どこかの要人のたった一言が出ただけで、
不意に急落、崩落する恐怖がつきまといます。
前号メルマガでも詳述しましたが、
米中協議も英欧関係も根っこの部分で、
円満な妥協が成立し難い事情があります。
どちらも来月には期限が切れますが、
「米中決裂」、「合意なき離脱」という、
メガトン級の悪材料の公算が高まれば、
それだけで市場は大揺れになります。
2月、3月と続くカレンダーのなかで、
当事国が危機の管理に失敗すれば、
今年の春頃は悲惨な状況で、
市場が大荒れとなることが警戒されます。
また、国内政治も緊迫してきました。
通常の政権なら一発で吹き飛ぶような、
特大級の材料が次々と出ているのに、
それでも政権支持率が落ちないのは、
前号メルマガで詳しく分析した通り、
野党と隣国の功績(?)が大といえますが、
しかし当たり前の目でカレンダーを見れば、
厳重注意を要する国会日程が詰まっています。
こちらも2月、3月と続くカレンダーのなかで、
政権側が危機の管理に失敗すれば、
今年の春頃は悲惨な状況で、
市場が大荒れとなることが警戒されます。
また、この2月、3月のもうひとつの課題に、
日米協議をどう「いなす」かもありますが、
これまた安倍政権が力を尽くすべき、
重要な外交課題のひとつであり、
水面下交渉に失敗すればその途端に、
日本市場は大きく揺さぶられかねません。
本日は「立春」です。
暦の上ではもう春ですが、
本当の春を迎える4月、5月頃に、
どんな「春」模様となっているか、
とりわけ市場をめぐる環境がどうなのかは、
日本を含む諸課題の当事国の指導者の、
この2月、3月の努力にかかっていますので、
引き続き情勢、状況を注視したいと思います。
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