昨日の日経平均は続落。

今月末に予定される米中協議をめぐって、

楽観ムードがちょっと後退したことで、

全般的な雰囲気が少し弱気に傾き、

寄り付きから下げて始まりました。

ただ、米中協議の行く末がどうなるか、

トランプ政権中枢の発言は支離滅裂で、

常に相反する材料が出てきますから、

何を信用して良いのか判断できません。

また、日ロ交渉が良い意味でも悪い意味でも、

市場に影響を及ぼす材料にならなかったこと、

さらに日本の「貿易赤字」や長期金利の低下が、

為替に「円安」の圧力をかけたことなど、

日経平均にはまずまずの相場環境が続き、

一時、プラス圏に浮上する場面もありました。

チャート的には「底堅い」印象も受けますが、

問題はどんなサプライズが飛び出すか、

今もって全く予断を許さないことです。

売買代金も膨らんでおらず、

市場参加者も態度を留保する局面です。

米中協議がまとまるのか決裂するのか、

漏れてくる情報は常に錯綜しており、

上にも下にもサプライズがあり得るため、

実際に来週の協議を確認するまでは、

どちらに動いてもリスクがあります。

英国のEU離脱問題についても、

修正案の採決の見通しは立たず、

離脱日時延期などの具体的な見通しも、

まだ確固としたものは何もみられないため、

大崩落の恐怖も大逆転への期待も、

どちらも内包したまま政治の努力を、

ひたすら見守る状況が続いています。

そんななかで日経平均にとっては、

本当に死活的で決定的な材料となる、

日米協議に向けての葛藤が続いています。

北方領土問題の帰趨も重要ですが、

日本経済の大半は対米関係で左右します。

特に「為替」は死活的、決定的であり、

しかも一定の周期性が認められることは、

前号メルマガ(第248号:1月20日)のなかで、

半世紀にわたる歴史的な経緯を踏まえつつ、

詳しく解説してきたところですが、

日米関係は緊密であり重要であるからこそ、

周期的に日本は「災厄」を強要されます。

安倍政権存続中にそうしたことが、

起きないようにすることこそが、

最も重要だといえますが、

いよいよ来週以降はそうしたことが、

具体的に話し合われることにもなります。

通常国会の開会を前にして、

与野党双方に動きがあったりと、

刻一刻と情勢は動いていますので、

詳しくは次号メルマガ(第249号:1月27日)で。

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