日経225(先物)をやる上で絶対に注意すべきこれだけのこと。
昨日の日経平均の上げは異常でした。
朝方からたいした材料もないのにいきなり14900円台に突入。
政府の新「玉」である、「NISAの非課税枠拡大検討」という、
たいして効果のありそうもない材料にも過剰に反応し、
ぐんぐん上昇しました。
圧巻だったのは前場と午場の間の時間帯の、
板の薄いところを狙って先物にまとまった買いが入り、
一気に15000円を目指す展開になったことです。
結局、先物は最高値14980円で足踏みし、
小さく反落して終わりましたが、
日経平均の終値は14935.92円と、なんと303.54円の大暴騰です。
私としては、狙っていた「異常値」の圏内に入ってきましたので、
とりあえず、後場に14980円で足踏みしたのを確認して出動し、
14975円の玉を拾いました。2か月ぶりの出動(打診出動)です。
すべて、メルマガ6号(6月1日発行)で申し上げたとおりの、
エントリー手法とポートフォリオです。
この経緯はまた、ツイッター(このブログ右下の窓)でも、
完全リアルタイムで実況中継しております。
日経平均は15000円手前で押し戻された後、
14910円前後まで反落しました。
しかし、その後は引けにかけて14930ー40円を軸とする攻防となり、
ナイトセッションでふたたび15000円トライとなりましたので、
5円幅の利幅をとって14970円で撤退。「ノーゲーム」としました。
「本命」の出動機会は、やはり15000円をちょっと超えたところで、
市場に達成感が出て上値が重くなり、
利食いと戻り売りに押される局面ではないかと考えています。
具体的なやり方と考え方は、メルマガ6号で紹介していますので、
読者の方は今一度ご確認ください。
(今からお申込みの方にも当月分のバックナンバーが届きます)
さて。先週末、本ブログに次のような質問がありました。
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時鳥さま、メルマガ6号拝見しました。
政財官や国家間の力関係をわかりやすく解説してくださるので、
新聞、雑誌の記事内容がよくわかるようになってきました。
さて、メルマガの「時鳥のエントリー戦略」がとても具体的でしたので、
日経先物もやってみようかと思っています。
日経225のお薦め本がありましたら、紹介していただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。(Y.O様)
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結論から言うと、私はお勧めできる先物の解説書を知りません。
理由は簡単です。
私が絶対に重要視するポイントが書いてある本をみたことがないからです。
では、そのポイントとは何か?
それは、
「先物は怖い、先物は怖い、先物は怖い」
これだけです。
現物株をやって貯金が目減りする人はいますが、
家財産をとられて一家離散する人はまずいません。
しかし、信用取引に手を出したら最後、
あれよあれよという間に丸裸になります。
ことに先物で熱くなったら危険です。
いったん損失を出したぶんを挽回しようとすれば、
以前と同額以上の資金を投入せねばならず、
さらにそこでまた思惑が外れたら、
今度はまたその倍額の資金投入を迫られます。
しかも、数時間単位で激しく値動きしますので、
100万円で始めたつもりが、ひと月、ふた月のうちに、
あっというまに1000万円の資金投入になったりします。
私は「相場とは欲と恐怖の増幅装置」と定義していますが、
その装置が10倍速、100倍速で動き出し、身を滅ぼす仕掛けが先物です。
だいたいが、「先物をやってる」なんて人に言えませんので、
秘密のうちに挽回しようともがくうちに、
あっという間に数千万円、数億円に負けが膨らみます。
現物株と違って恐ろしいのは、損害は投入資金にとどまらず、
「追い証」が発生して、「明日までに●千万円入金しろ」となることです。
そんなお金、家でも売らない限り捻出できませんが、
実際にそうして先物で身を滅ぼした人は何十万人もいるのです。
勝てば短時間に百万円が二百万、三百万と増えますが、
負けが込むとそれが逆転し、それが借金として降りかかってくるのです。
これでは、どう計算しても、
余剰資金が1億円くらいある人が、
1千万円くらい捨ててもいいつもりで、
百万円単位の取り引きをするのでないと、もたないはずです。
こんな大事な話を、これでもかと書いてある解説本でなければ、
私はお勧めできませんが、残念ながら私はそんな本を知りません。
私があえてお勧めするとすれば、先物でポジションをとる前には必ず、
「先物は怖い、先物は怖い、先物は怖い」
という「マントラ」を唱え、
「様子がおかしい」と思ったらすぐに逃げることです。
何よりも、含み損を抱えているのに、
「こうなるはずだ」という「予測」に固執して、
損が膨らむのを眺めながら「頑張る」「粘る」などと言わないことです。
頑張ろうが、粘ろうが、自分の努力で相場が反転するはずもない以上、
時間と資金と神経の無駄でしかありません。
しかし、「様子がおかしいと思ったら逃げる」ことを徹底するならば、
先物はそれほど恐ろしいものはありません。
だから私は、メルマガ読者にプレゼントしている「特典2」の、
とにかく「様子がおかしければ逃げる」ことを強調しています。
また、毎週のメルマガでも、先物で勝負する局面になったら、
エントリーポイントと逃げるポイントだけは詳しく書くようにしています。
とにかく逃げることに徹底すれば、損が膨らむことはあり得ないのです。
これさえわかれば、先物は強力な武器になります。
特に、先物には先物特有の動きのクセがありますので、
「上値が重い」と感じたところから1分足を注視すれば、
すとんと落ちる瞬間をとらえることができます。
(この見極め方は、次のメルマガ7号に書きます)
実際、先に書いたように、昨日は14980円から70円ほどの反落局面を的中させました。
(14800円台まで落ちれば決済して「勝利」を得るところでした)
メルマガ読者への「特典2」(「秘密エントリー・ポイント」)で書いたとおり、
いくつかあるクセを見破れば、先物で連戦連勝することも可能です。
実際、「特典2」の実践者は、資金10万円から日経225mini取引で、
毎月のメルマガ購読料を補って余りあるだけ稼ぎ、
資金をどんどん殖やしておられます。
世の中で何が恐ろしいかといえば、
「恐ろしいものは何か」を知らないで無防備に行動することです。
逆に、「ここだけは気を付ける」というポイントが分かったうえで、
人が危険地帯と恐れるエリアに飛び込む人はチャンスをつかみます。
先物もそんなものです。
どうしても解説書を読みたいのであれば、
私が申し上げたポイントを頭に入れた上で、
アマゾンで「日経225」と検索し、
5~10冊くらい売れてる本をパラパラとめくってみれば、
ご自身にあった投資法が見つかるのではないでしょうか。
私の場合は、そうやって百冊以上の書籍を渉猟した上で、
先物に関しては「特典2」(「秘密エントリー・ポイント」)の方法と、
メルマガでその都度ご紹介するエントリー手法で充分だと感じています。
いずれにせよ情報量で劣る人は、投資に限らず何をやっても必ず敗者になりますから、
ご興味がおありの方は、市販の書籍と私のメルマガ及び「特典2」を読み比べてください。
まあ、本を20~30冊も読めば、本物がどれかわかるのではないでしょうか。
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ご教授ありがとうございます。
twitterでの取引を注視していましたので、この解説により、慎重さや絶対負けない取り組み姿勢というものが、ひしひしと伝わってきました。
また、絶対負けないというのは、小手先の手法だけではないことがわかりました。真髄を極め、「マントラ」を唱え精神的に武装し、関連書100冊以上本を読むがごとく研究熱心であるからこその手法であり、奥の深いものだと。このようなことを教えてくれる方を探していました。ありがたく、勉強させていただきます。
先物特有の動きのクセの見極め方を7号に書いてくださるとのことですので、楽しみにしています。
15100円に一瞬タッチしただけなのに、15090円売りを拾うなんて、さすがにプロ。
実は私も、時鳥twitterを参考にして、見よう見まねで、15050円売りを拾いました。ミニ1枚だけですけど。
確率は半々ということなので、半分逃げる体勢です。
Y.O様
コメントありがとうございます。
寄付直後に15100円に一瞬タッチした後、再びの上値トライの際に15090円で小さな上ヒゲをつけて反落する局面が3~4回ありました。すでに十分な異常値ですから、たとえ目算が狂ったとしても、近いうちに15000円までの調整はほぼ間違いなくあると考え、この売りサインに乗った次第です。
詳しい見極め方は、今週末のメルマガに書きますのでお楽しみに。
半分逃げる態勢だったので、撤退しました。
次は、時鳥さんと近い値で拾いたいです。
Y.O様
このレベルからなら、よほどいっぱいいっぱいでやらない限り、大損することにはならないと思いますが。
いずれにせよ、ポジションをとる際はリスクヘッジを万全に。