(午前0時の更新です)

日経平均は依然として「膠着」。

22500円を挟んで行ったり来たりで、

終値は昨日比9.75円安の小幅続落でした。

上にも下にも動かないというのは、

「調整」の終盤にありがちな姿ではありますが、

「調整」が終了して即座に再上昇するかどうかは、

ちょっと「不安」も見えた一日だったといえます。

実際、昨日は久々に北朝鮮情勢が材料視され、

一時、22400円を割り込む場面もみられました。

現時点では日経平均ETFなどの買い圧力で、

はねかえせる程度の「重し」でしかありませんが、

「不安」が「危機」となって破裂するようなら、

日経平均の再上昇は難しくなることが、

昨日の値動きからも見てとれたといえます。

現時点で北朝鮮側にミサイル等を動かす様子はなく、

これといった「口撃」も聞こえてきませんが、

次々と漂着する小舟とその乗組員(生死問わず)、

そして、日本政府が感知した信号以外にも、

官庁や企業では「サイバー攻撃」かと思われる、

いくつか不穏な「噂」が囁かれているようです。

そういえば、トランプ氏がアジア歴訪に旅立つ直前に、

立ち寄ったハワイからツイートした、

「リメンバー・パールハーバー」という言葉が、

当時、「日米親善に水をさす」と批判されました。

しかし、この発言は日本を念頭に置いたものではなく、

北朝鮮などの奇襲攻撃を警戒したものだとの指摘も、

当時から広く囁かれていたものです。

実際、本当に「軍事行動」をやる時には、

「やるぞ、やるぞ」と言ってやるのではなく、

「不意打ち」で相手の意表をつく形でやるのが、

特に劣勢な勢力にとっての「定石」といえます。

米朝双方とも公的な発表がしばらく途絶えており、

つまり両国は水面下で複数のチャンネルを使って、

ギリギリの駆け引きをしているものと思われますが、

「年末年始開戦説」や「12・18奇襲説」等が囁かれる今、

北朝鮮側の異変に注意と関心が集まるのは、

やはり当然といえば当然かと思われます。

もっとも。

前号メルマガ(第188号:11月26日)で述べた通り、

北朝鮮情勢をはじめとする「不安」もある一方で、

日経平均の「先高感」の根拠も確固としてあります。

一連の「不安」が鎮静化し「平穏」を取り戻せば、

ここからの「上値余地」もたっぷりと残っています。

来年はそう暗い年にはならない可能性があり、

良い方の「まさか」もあり得る状況ではありますが、

その前にこの年末年始にかけての「不安」は、

なんらかの形で払拭されておくべきですので、

次号メルマガ(第189号:12月3日)のなかで、

世界各地にわだかまる「不安」の今後と、

その先にある来年の相場展望について分析する予定です。

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