北の内部で何が起きているのか?
日経平均は依然として「調整」が継続。
昨日は終日、22500円を意識して、
ほとんど動かない「膠着」状態となり、
結果的に4日ぶりの反落となりました。
米国株高を好感して朝方は買われましたが、
少し上がると利確の売りに押されてしまうのは、
先週から継続する状況といえます。
無論、値動きが「膠着感」を示すというのは、
「調整」の終盤では一般的なことですので、
昨日の反落をもって相場のムードが悪化して、
再上昇が困難になるとまではいえません。
実際、日本企業の「稼ぐ力」は強力ですし、
また、日本の政府・与党の中では、
官邸が「巻き返し」に出ている模様でもあり、
今後の「玉」にも「期待」が持たれるところです。
しかし、あまり「調整」が長引いていくうちに、
外部環境の「不安」のどれかが破裂するようでは、
再上昇の機運が失われかねません。
しばらく「膠着感」が持続するにしても、
このあたりの株価水準が維持されるかどうか、
それなりの注意は必要な局面かと思われます。
ここ数日、少し雲行きがおかしい話もあります。
米国による「テロ支援国家」の再指定に対して、
北朝鮮は現時点で沈黙を保っているところです。
北朝鮮が「具体的な行動」を示せば、
米中とも即座に応じる準備があるようですが、
それは金正恩氏もわかっているのでしょう。
また、前号メルマガ(第188号:11月26日)で、
米中両国が勝手なことをしないよう、
ロシアが攪乱、介入する可能性を指摘しました。
しかし、北の核・ミサイル技術は日々、向上し続けており、
しかもそれが世界の危険地帯に拡散しつつあります。
「和戦」のいずれに転じるにせよ、
永遠に睨み合ったまま終わるとも思えず、
米国そして中国としても、
どこかで「結論」を出す必要に迫られそうです。
もっとも、各プレイヤーが必ずしも合理的かつ冷静に、
今後、振る舞っていくという保証はありませんから、
「結論」がいつ、どんなものになるかは、
予測はほぼ不可能というしかありません。
先週末からかなり不気味なニュースが、
日本海側の諸都市を戦慄させているところです。
連続して到着する北朝鮮の舟艇と、
それに乗った漂流者(?)や遺体をみると、
北朝鮮国内であまり良いことが起こっているとは、
ちょっと考えづらいところではあります。
また、日本政府は北のミサイル発射信号を感知し、
必要な警戒をととのえたとも報じられています。
米空母は一隻が中東方面に向かっており、
米国側から仕掛けるなら少し先ではないかと、
現時点で日本政府は考えているようですが、
北の内部で突発的な異変が発生するならば、
いつどの瞬間に事態が動くかわかりません。
折から、円高が進んでいるところでもあります。
一連の事態が日経平均の「冷や水」にならないか、
少し注意をして推移を見守りたいところです。
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