9月の「乱気流」?
日経平均は2万円ラインで膠着状態。
昨日は微妙に2万円を下回って引けていますが、
日中を通して値動きは非常に小さくとどまりました。
海外ではバカンス、日本も夏休みですので、
そもそもが参加者が不在です。
こういう時に突発的な何かがあれば、
思ってもみないほど値が動くものですが、
現時点では売り買いとも特段の材料がありません。
もっとも、そろそろ改造内閣が「経済政策」について、
何らかの「観測気球」を上げてしかるべき頃です。
改造内閣は政務官の人事まで決まり、
名実ともに新体制で本格始動しました。
秋の臨時国会での補正予算や規制改革、
また、来年度予算の概算要求に関してなど、
それなりの「玉」の概要をメディアにリークして、
世論と市場の反応をうかがうのは「常道」です。
それゆえ思わぬ材料が飛び出す可能性があり、
日々のニュースには気を付けておきたいところです。
ただ、前号メルマガ(第172号:8月6日)に書いたように、
びっくりするような「大玉」のアイデアはあっても、
政権の内部や政権と霞が関との力関係もあって、
政治的なリスクが伴う「玉」の扱いが苦慮されています。
改造の「余波」としての不協和音も聞こえており、
安倍総理の指導力にやはり陰りがみられますが、
それでもなんとか「反転攻勢」をやり遂げないと、
政権には未来がなくなります。
それでなくとも9月に向けていろいろと動きがあり、
そのいくつかは「乱気流」になる恐れがあります。
民進党の代表選の勝者は「ほぼ決まり」とされます。
新代表がどう党内を収集し、野党間を連携させ、
安倍政権と対峙するつもりなのかは、
政権・与党にとっては最大の関心事のひとつです。
また、それ以上に気がかりなのは、
都民ファーストが国政進出のテンポを速めたこと。
「日本ファースト」だけでも大きな脅威ですが、
民進党の新代表との間合いのとりかた次第では、
年内にも「台風」のような動きになる恐れはあります。
前号メルマガでも少し触れましたが、
海外情勢も9月はいろいろと気がかりです。
米国の政局は今、バカンス・モードですが、
9月には相当に厄介な課題に直面します。
米国の金融政策も9月には動くでしょう。
また、朝鮮半島情勢に関しては、
最近、「9月危機」説を唱える人もいます。
かねてからメルマガで書いている通り、
7月から半島情勢は「別次元」に移行しており、
米国は新しい「交渉」戦略で臨んでいますが、
いろいろと想定と違う事態が発生してもいます。
とりわけ北朝鮮側の妙な強気が気がかりです。
このように相場が動かない一方で、
内外の情勢は9月に向けて激しく突発的に動いており、
どれもこれも目を離せない重要な事柄ばかりです。
そのため、お盆期間中の「短縮バージョン」ですが、
次号メルマガ(第173号:8月13日)を発行し、
最新情報を整理して、分析するつもりです。
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