(午前0時の更新です)

「乱気流」に見舞われています。

米国新政権による「為替」変動と「貿易統制」のリスク、

そして英国の「ハード・ブレグジット」のリスクと、

前号メルマガ(第143号:1月15日)で指摘した要素が、

「乱気流」となって市場を吹き荒れています。

何度も申し上げてきたように、

「トランプ・ラリー」への「期待」はあっても、

日本を含む米国以外の国に恩恵が及ぶかどうかは、

やはりまだわからないと考えたほうが賢明です。

実際、日本政府もそれがわからないからこそ、

全力で情報を集め、要人に働きかけているわけですが、

トランプ政権入りが予定されている人々の発言をも、

トランプ氏本人があっさり覆すことがありますから、

やはり1月20日までは全ての要素が「霧の中」です。

また、英国については最高裁や議会の動向など、

複数の要素が「霧の中」ではありますが、

少なくともメイ首相は意外なほど強硬論です。

そして、出ていく英国に対して、

ドイツをはじめEU側がどう対応するかは「霧の中」。

不確定要素が多く、相場が「霧の中」にある時は、

その「不確定」を嫌ってリスクオフに傾くものです。

いくつかシナリオをご提示してきているところですが、

どうも、悪いほうがクローズアップされています。

もっとも、この「霧の中」の不安を狙って売りを仕掛けるのも、

ひとつの投資手法としてアリはアリでしょうが、

「トランプ砲」が日経平均の上昇圧力となる可能性もまだ、

否定されたわけではありません。

この点について「日本市場はこうなる」と断言できる人は、

少なくとも私の知る限り政府・日銀にもいません。

いずれにせよ、やがて、「霧」が晴れた後には、

上か下かに方向性が出てくると思われますが、

「わからない時は休むも相場」を決め込むことも、

相場における「高等戦術」のひとつであることは、

このブログでも何度も申し上げてきたことではあります。

いずれにせよ、1月20日以降には、

だんだん「霧」は晴れていくはずですので、

次号メルマガ(第144号:1月22日)でまた、

今後のシナリオを再検討してみます。

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