永田町の「台風情報」。
昨日の日経平均は「2万円ライン」を回復。
まるで「指値オペ」でも行われているように、
「2万円のちょっと上」という「定位置」で、
再び膠着状態になっています。
動きがなく、参加者も少ない相場ですが、
内外の環境に変化があらわれれば、
この膠着状態はいずれ破られます。
その意味では永田町に発生しつつある、
いくつかの「台風の目」の存在は気になるところ。
安倍政権は改造効果で少し延命しそうですが、
前号メルマガ(第172号:8月6日)に書いた通り、
閣内、党内に爆弾を抱え込んだきらいがあります。
早速、新閣僚の「失言」が始まったり、
また、再任閣僚の複数の人々のなかに、
政治資金絡みの疑惑も「噂」されます。
支持率というのは「空気」のようなものですので、
せっかく上昇しかけたと思っていても、
些細な事柄をきっかけに乱気流が発生し、
思わぬ突風、逆風になる恐れがあります。
官邸のダメージ・コントロール能力が、
以前のように機能するかどうかも含めて、
お盆の政局には注意が必要といえます。
一方、野党側は動きが派手になってきました。
民進党の代表選は「第3の候補」の話が、
まだちょっと消えずに残っているようですが、
いずれにせよ枝野vs前原の一騎打ちの構図です。
どちらが代表に選出されても一定の期間は、
野党全体に混乱が予想されてはいますが、
しかし蓮舫代表の頃と違って、
新代表にどちらが選出されたとしても、
それぞれに「勝利のシナリオ」を持っています。
前号メルマガで少し触れましたが、
両氏はそれぞれの「勝利のシナリオ」を、
さらに補強する動きもみせています。
この場合、「勝利のシナリオ」とは、
つまり「選挙の強さ」ということです。
「どちらが代表になっても民進党はダメ」と、
メディアや識者が冷淡に扱ってはいますが、
自民党の議員や選挙担当者はそう考えていません。
どちらが新代表に選出されたとしても、
野党側が意外な「選挙の強さ」を発揮することを、
今のうちからかなり強く警戒しているのは事実です。
ここ10年の「民主党政権」「第3極」「安倍政権」など、
いくつか「台風」となって吹き荒れた現象を考えれば、
数年おきに「時代の風」のようなものは確かに発生し、
うまくそれに乗った勢力が想定外に勝つ傾向があります。
枝野氏や前原氏の能力がどうのこうのというより、
代表選の結果として出来上がった新しい野党体制が、
こうした「時代の風」にマッチするものになることを、
自民党側はやはり強く恐れているわけです。
また、都民ファーストの会が、
「日本ファースト」として国政政党化に一歩前進です。
こちらは「時代の風」のど真ん中にあって、
やがて「台風の目」になる可能性が極めて高く、
自民党の人々は確実に戦々恐々としています。
新しい「台風」が発生する予兆をとらえ、
政権も自民党も真剣に「次の一手」を考えています。
詳しくは次号メルマガ(第173号:8月13日)で。
折から日本列島を本物の「台風」が縦断中です。
河川氾濫や交通混乱などが報じられており、
今日も広い範囲で警戒を要する一日になると思われます。
どなた様も気を付けてお出かけくださいませ。
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