「潮目」は変わるのか。
(午前0時の更新です)
昨日の日経平均は反落。
為替がようやく少し円安に動きましたが、
欧米の株安に足を引っ張られる形となり、
6月の権利落ち分の回復には至りませんでした。
もっとも2万円ラインは堅くキープしており、
チャート上は再上昇が伺える形となっています。
ただ。
都議選も終盤に差し掛かったというのに、
今週になって気になることが連日、発生しており、
政権への逆風が止まらなくなっています。
稲田大臣の失言は法的に考えて完全にアウトであり、
ついには総理本人が謝罪する事態に陥っています。
また新たに浮上した下村元文相の「違法献金」の話は、
記事が「事実であるなら」これまたアウトになります。
とりわけ、下村家と安倍家、加計家の極めて近い関係は、
永田町のみならず広く世の中の「常識」となりつつあり、
今回のネタが政権のイメージに直結する点も痛いです。
おまけに今日発売の別の週刊誌が、
「魔の2回生」に関する2つの「新ネタ」と、
例の「絶叫暴行」議員の続報を報じています。
2つの「新ネタ」について記事の早刷り(ゲラ)を読む限り、
どちらも「ごく一般的」な国会議員の振る舞いであり、
こういう人は自民にも民進にもたくさんいますので、
ふだんなら記事にもならなかったはずです。
それがニュースとして報道されることは問題ですし、
「国政選挙並み」の大事な選挙選に畳み掛けるように、
こうした記事が連続して出てくるのは困ったものです。
悪材料の連鎖が止まらなくなったという点で、
第1次安倍政権の末期に似てきたという指摘もあります。
有権者の反応も随分変わってきているようです。
実際、都議選の最前線で戦う人々の中には、
今週に入って「潮目が変わったかも」と感じる人が、
与党にも野党にもかなりの数がいます。
自民党の有力者がヤジを恐れて露出を控える一方で、
民進党議員の演説に(サクラでなく)拍手が起こるという、
数週間前なら「あり得ない」ことが実際に起きています。
さらに、もうひとつ気になることもあります。
すっかりお馴染みになった「閣僚不祥事」や、
これまた見慣れた「雑魚議員」のスキャンダルよりも、
今の永田町に政局絡みの思惑や憶測を広げている情報に、
「総理の健康不安説」があります。
古今東西、権力者の健康状態は常に関心の的であり、
かの毛沢東ですら晩年まで皆の前で水泳をして、
心身の壮健ぶりをアピールしてきたものです。
特に安倍総理は第1次政権があのように終了したため、
健康アピールには人一倍気をつかってきました。
それゆえ、総理に「健康不安説」が流れるたびに、
官邸はそれを効果的に打ち消してきたものですが、
先週あたりから広がっているある情報については、
ここしばらく官邸側からの「打ち返し」がありません。
永田町では様々な「目撃談」などもあって、
「総理は元気だ」という「噂」を聞くのですが、
「決戦」である都議選の最終盤にもなっても、
街頭に総理の顔があまり見えないというのは、
永田町の感覚からすればかなりの「異変」です。
霞ヶ関のある方面などでは、
「秋の臨時国会は暫定内閣で」といった、
「希望的観測」に類する「噂」も増えているようですが、
たとえ「噂」であっても拡散され、材料視されれば、
上昇モードの相場に悪影響を与えかねません。
政権にとっても日経平均にとっても「正念場」です。
一連の話を都議選の最終日までよく注意しておいて、
次号メルマガ(第167号:7月2日)でまた書きます。
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