クリスマス・イブの今日、第3次安倍政権が発足します。

この政権の「寿命」は、おそらく4年。2018年までです。

安倍総理は、さらに続けて、2021年までやる気があると聞いていますが、

ご自身の健康問題も含めて、何があるかわからないのが政治の世界ですから、

現時点で与えられた時間(あと4年)の中で、やるべきことをやる覚悟でしょう。

安倍総理は、本気で「戦後史」を終わらせ、時代を変えるつもりです。

安倍総理の生涯をかけた大勝負。

すなわち、改憲です。そして、これが今後の「キーコンセプト」になります。

改憲は条件が重なればできます。おそらく96条改正でくるでしょう。

憲法9条をいじるには、自民党内の抵抗も強力ですが、

憲法第96条(改憲手続き)ならば、民主の半分、維新の全員が賛成ですから、

たとえ連立与党の公明党が反対したとしても、国会を通過させることは可能です。

ただし、その後には国民投票というハードルが待っています。

そこで「まさか」がないためにも、ある程度の政権支持率が必要です。

私は、来年4月の統一地方選後から、再来年7月の参議院選挙前後までのどこかで、

安倍総理は本気で「改憲」を政治日程にのせてくると考えています。

それゆえ、野党再編の状況を睨みながら、高い国民人気を維持できるかどうかが、

当面の第3次安倍政権の政権運営上の大きな課題になるでしょう。

そして、これに日経平均株価が連動すると考えています。

政府にはまだ、株価をもう一段高にもっていく「大玉」があります。

「改憲」という一世一代の大勝負に向かって、どう株価を嵩上げするかが、

今後の政府による「市場操作」、「相場操縦」の肝です。

ただし、市場は日本政府だけでコントロールできるものではありません。

中国、中東、欧州、新興国などの「グローバル・リスク」が火を噴けば、

政府・日銀が全力を挙げたとしても、思うようにはいかなくなります。

来年以降の相場に「勝つ」には、ここらへんの兼ね合いを抑えておくことが、

死活的に重要になります。

1月、4月、6月と、重要な「転機」の候補がありますから、

具体的なシナリオ等は、年末年始のメルマガ(縮小版です)で、

しっかりとポイントを分析してみたいと思います。

ところで。

12月22日は冬至と新月が重なる「朔旦冬至」でした。

易経の教えに「陰極まりて陽、陽極まりて陰」というものがあります。

冬至が近づくにつれて、陰の要素が増えていき、その陰が極まったその日に、

ぱっと「陽」の要素が出現するのです。これが「一陽来復」。

お月様もそうです。

満月がどんどん欠けていき、新月で真っ暗になった翌日、

ぱっとまた明るさが甦り、次の満月に向けて満ちていくのです。

冬至と新月が重なった12月22日は、その意味でまことにめでたい日でした。

お日様も、お月様も、この日から「陽」が戻り、輝きを増すからです。

「陰極まりて陽、陽極まりて陰」というのは、政治も同じです。

挫折と失意を経験した政治家は、粘り腰で強固な地盤を築き、何事かを成します。

得意絶頂のうちに傲慢になった人が、晩年、哀れなほど零落したりします。

急に大きくなったものは、急にダメになります。

ゆっくり大きくなったものは、ゆっくりと大きく花開きます。

そういうものです。

相場も同じです。

何かの材料で急騰したのに飛びつくと、どこかで必ず反転し、痛い目にあいます。

しかし、下がり続けると思った相場も、いつか「一陽来復」する日がきます。

上がり続ける相場はなく、下がり続ける相場もないのです。

今、第一次安倍政権での深刻な挫折、第2次政権での財務省との暗闘を乗り越えて、

安倍総理が今、生涯の目的を遂げるために、最後の戦いに出ようとしてます。

「失われた20年」で「もうだめか」と思われた日本経済もまた、

アベノミクスの「3本の矢」で「一陽来復」するかどうかの瀬戸際にあります。

政治も、経済も、波にように動き、変化していきますが、

今は、芽生えかけた「一陽」がこのまま輝きを増していくかどうかの分水嶺です。

おそらく私たちは、孫や子の代まで語り継ぐような時代の変化期を生きています。

時代の変化期には、「富の勝者」が入れ替わるものです。

この変化の時代をうまくとらえ、大きな富を次世代にまで継承することが、

今の時代を生きる投資家としての使命だと私は考えています。

「陰極まりて陽、陽極まりて陰」

今まで、負けが込んでて良いことがなかった方々にこそ、

新しい時代は、しっかりと富を掴み、殖やしていただきたいと心から願っています。

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