(午前0時の更新です)

昨日の日経平均は反発。

ただし、年初来高値を更新するには至らず、

終日にわたって膠着状態が続きました。

昨日も2万円ラインを割るような動きにはみえず、

下値は十分に堅いといってよいと思われますが、

上値も相当に重い印象が漂ってきており、

これをぶち破るエネルギーが見当たりません。

日本企業の「潜在力」を考えるならば、

ここで売るのはやはりリスキーなのですが、

さりとて買う手掛かりもありませんので、

売りも買いも膨らんでこない状況です。

海外要因は欧州こそ少し安定してきたものの、

中東と北朝鮮で何があるか予断を許さず、

米国の「政治リスク」は依然として不透明。

そんな中で米国株が「バブル化」しているのですから、

まったくもって「投資家泣かせ」です。

先ほどから少し米国株が下げているようですが、

米国市場の上昇には確固とした根拠はありませんから、

いつどのタイミングで何をきっかけに相場が巻き返し、

急落に転じるかわからない怖さが常にあります。

この夏、「2万円ライン」を固めるためには、

米国市場の安定も重大な前提要因だけに要注意です。

もっとも、国内要因に目を転じるならば、

今後、少しづつ透明性が高くなってきそうではあります。

今週末の都議選の結果を受け、

中央政界の構図をある程度、見渡すことができれば、

「不安」か「期待」かのどちらが先に立つのかは、

少しクリアになってくるのではないでしょうか。

いずれにせよ、最重要ファクターは「政権基盤」です。

日経平均が日本企業の「潜在力」を活かし、

「期待」通りに「熱い夏」に至るためには、

政権の足元が崩れてはどうにもなりません。

今のところ「サンドバック状態」の安倍政権ですが、

攻撃するほうも「玉」は無限ではありませんので、

かなり戦略的に時期を選んで繰り出して来ると思われます。

「7月相場」は政権を攻撃する側(野党ではない)と、

防御する政権側の駆け引きに左右される部分が大きく、

政局的な観点からも目が離せないのではいでしょうか。

今後のカレンダーを踏まえつつ、

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